バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

レスキュー本部とチャイナタウンと焼き肉と

報徳堂アニバーサリーバージョン

 昨夜のレスキューは特になにもなく。
 そろそろ隊員証の更新時期で、書類を用意していたら、副隊長が、田中はどんだけ遠いところから来てるんだよ、と。それだったら向こうのチームでやったらいいのに、と。いいアイデアです。でもこのエリアよりはスクムビットの若いソイの方でやりたい。移動しちゃおうかな。
 で、急に土曜の午後に本部で毎年やっている米担ぎやるから来いということに。米担ぎというのは、毎年貧しい人たちへ米とかを無料で配っているイベントがあって、そのときに配る米とかを功徳として買ってもらう日。毎年7月半ばから8月半ばの間にやっていたので、今年はうちのチームは呼ばれなかったんだ、と思っていたら。もう4年連続で担いでいるよ。
 いつも言ってるんだが、前日とか当日に明日の予定を訊いてくるのは、ぜひともやめてほしい。逆に、よく前日に声をかけて人が集まるなと思う。どんだけ暇なんだよ。
 事故もないし、米担ぎやるからと2時半には退散。
 そして今日。
 いつもは夕方までやるけど元々の用事があったので3時までということで参加予定。その後の用事の事情もあり、タクシーで行こうと思ったんだが、なかなか捕まらない。ヤワラーは遠いから行きたくないってさ。遠いからタクシーに乗るんだ、ボケ。そんなんならタクシー運転手なんて辞めちまえよ。
 そんで30分以上待ってやっと乗ることができた。タクシーを呼んでくれたコンドミニアムのガードマンが悪いんじゃないけど、かなり機嫌が悪くなってたからお礼も言わずに乗車。
 せっかく捕まえたタクシーに贅沢は言っちゃいけない。でも。初めてタイに来てから感じていることがひとつ。
 かなり高い確率で、アクセルの使い方を間違っている運転手に出会う。
 RCカーとか、電気モーターはもうオンとオフしかないけど、エンジンは違うじゃん。それを、なに考えてるんだか知らないけど、高速とかでアクセルを踏んだり放したり。2秒ごとくらいにね、踏んでみては放してみて。程よいところで踏んでいられないのか? 踏んだり放したりじゃあ余計に安定しないし、油も食うだろうが。あれ、なんなの? ホントなんなの?
 ヤワラーは大渋滞で、ハマさんとは12時半に約束していたが13時に到着。
 いつもは本部向かいの寺でやっているんだが寺は出入り口が閉じられてて、本部前の駐車場で開催されてた。


 ちゃんと本尊のタイホンコン像までちゃんと移動されてて。
 しかし、人が少ない。たぶん明日日曜日にみんな来るんだろうけど、それを差し引いても少ない。不況の影響だろう。前なら50kgくらいある大袋ばかりを担いだものだが、今回は5kgの小さいのばかりが売れている。
 結局人手が余ってしまって、俺とかは米担ぎではなく、功徳で買ってもらった米を置いてお祈りをする祭壇で待機。お祈りが終わったら片付ける役。
 で、とりあえず参拝客に言いたい。なんでもかんでも俺に訊くな。だいたいほかにいっぱい手伝いがいるっていうのに、ピンポイントで俺に訊きにこないでほしい。
 今までなかったんだが、今年から祭壇横にラミネートされたお経のシートが設置されていた。祭壇の下にも書いてあるんだけど、後ろの人用にかね。隣で一緒にやっていたその祭壇を仕切るおっちゃんが途中から、そのお経裏返して見えないようにしておけよ、って言い出す。マジ? っていうかなんでよ、と。したら、それを読みながらやられると時間がかかって仕方がない、だって。きっついなぁ。
 2時ちょい過ぎにお坊さんが来て、ボランティア隊員の参加者にもれなく小さな仏像をプレゼント。これは坊さんが来たり来なかったりで違うけど、本部のイベントには必ず飯、飲み物、仏像などの参加賞が付いてくる。俺もかなりもらったよ。2個だけ取ってあって、あとは全部両親とか祖母にあげているけど。





 3時になり、ボスの100個担ぐまで帰るなと散々言われながら、用事のためにおいとま。
 用事というのは最近ちょいちょいやっている市場見学。本当は今日明日とSさんに連れて行ってもらってカンボジアに行く予定だったんだけど、参加者の1名がリエントリーパーミットを取り忘れてて行けなくなった。なので、急遽サンペーンレーンとパフラットを見に行こうではないかと。
 サンペーンレーンはタイの中華街のメインストリート、ヤワラー通りのひとつ皆が見側にある細い路地。

 このヤワラーは常に渋滞しているね。夜行っても混んでいるし。でも、結構好きだ。こここそタイって感じ。東南アジアの一角という感じで興味深い街並みをしている。
 そしてこの通りを南側へ入ると、

 こんな狭い路地の左右にくつ、かばんの問屋街があり、さらには雑貨、文房具、パーティーグッズ、ファッション小物などがずらずらと。さらに西へと進んでいくと布などの問屋街になっているし、サパーンレックというゲーム関係の市場もある。
 狭い路地にとにかく人がいっぱい。基本的には問屋街なんだけど、小売りもやっているからもう大変なことに。
 さらにこの狭いところを屋台の車を引いてお菓子やらアイスやら、とにかく何でもありの状態。どいてどいて! なんて叫ぶ屋台車のおばちゃんに、何度でも、おまえがどけよ! というツッコミを入れたくなるような。だいたいこんなところで誰が買うんだって言うと、タイ人は普通に買うんだよね。天秤でスルメを売っているおばちゃんとかもいて、それを買い出すおばちゃんもいる。スルメの場合、しちりで焼いてあげてのして渡すからさ、辺りはスルメの臭いと人間の大渋滞。
 とにかくパワーだけがそこにあって、訪れる人もただの体力勝負。
 サンペーンレーンを全部抜けると、パフラット通りに出る。別名インド人街。
 ついこの間、NHR*1に行った日に無線とか買って立ち寄った場所。あのときは無線を選ぶのに夢中になっててタイムアップになってしまったので、今回はリベンジで、と思ったら、結局タイムアップ的に店じまいするところばかりに。パフラットは結構早いね、終わりが。17時ごろでぼちぼち。18時にはもう終わっちゃうみたいだし。
 今回はタイムアップもそうだけど、体力的にかなりきつかった。本部での手伝いのあとに本部から歩きでパフラットまで超暑い中を見てきたので、古い言い方をすれば、足が棒になった。なので、ギブアップといった感じか。






 夜はYoshiさんと焼き肉に行く約束になっていたので、待ち合わせのBTSチョンノンシー駅まで行かねばならないと。
 パフラットはチャオプラヤーに比較的近いはずなので、エクスプレスボートでタークシン橋まで行って、そこからBTSに乗ろうということに。
 が、どこが船着き場かわからない。バイタクに訊いたら、30バーツだというので、これは歩いていけないね、とバイタクで移動。
 移動した先は、プット橋の船着き場。

 サパーンプットというところで、夜になると若者向けに安い服を売る市場が立つ。が、最後に行ったのはもう8年9年前の話。今もやっているんだろうか。
 白人のおばちゃんに話しかけられ、タクシン橋の行き方をしどろもどろの英語で応え、どうにか我々も乗船。
 久しぶりにエクスプレスボートに乗ったけど、後部のオープンデッキだったところに屋根ができて、手すり程度しかなくて気を抜いたら河へ転落するような状態だったものもベルトの柵を付けたりしていて、だいぶ変わってた。相変わらずバスみたいな料金の徴収方だったけど、徴収係の女の子は普通に英語話してたし、ホント変わったね。
 とにかく、風が涼しくて気持ちがよかった。
 BTSも河を渡った方まで開通していて、どんどんバンコクも変わっていっているね。
 そしてYoshiさんと合流して、スクムビット・ソイ33にある焼き肉、金太郎へ。俺の誕生日のときにアムとネネとアムの妹とYoshiさんと来た店。あれ以来焼き肉を食べていないんじゃないかな、俺。
 ビールがアサヒの生しかないのは残念だったけど、瓶よりは生の方がよい。そして一杯目のビールは、もう最高だったね。久しぶりにうまいビールを飲んだ。
 とにかく足が痛くて痛くて、座れただけでも気持ちがよくて、冷えたビールがまたよかった。最近、平日より土日の方が忙しい気がする。
 肉も大満足で。
 食後、河岸を変えるということで、近所にある田舎っぺという居酒屋へ。ここは皿井タレーさんに初めて連れてきてもらい、一時期は気に入ってちょいちょい使ってたけど、特別にいい店でもないし俺にとっては交通の便があまりよくないのでいつの間にか疎遠に。
 とりあえず焼酎だろうということで頼んだら、あれもないこれもない。結局ある銘柄はタイ産だったかベトナム産の麦焼酎とかしかない。入ってしまったものは仕方がないので、麦焼酎を頼みつまみも軽くでスタート。
 サンマの握りが50バーツというプロモーションがありそれを何回か頼んだ。これはおいしかった。
 それでしばらくおっさん3人の下ねたトークで盛り上がり、会計。
 そうではないかと思ってたけど、案の定帰りのタクシーでお腹がぐるぐる言い出した。やっぱ悪い酒は体に合わない。
 というか、アルコールをもうちょい程よく飲む方法を習得したい。

*1:ノーハンドレストラン