バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

父来タイ IN 2009 2日目

アムの田舎

 今日はコラートへ。
 アムのおばちゃんには2年前に会ったきり。うちの家族が日本から来て一緒に行ったのが最後。
 朝はゆっくりめに起きて、近所のクイッティアオ屋で麺を食べて出発。
 道路は混んでなくて、順調に進んでいたけど、パクチョン辺りから土砂降り。いつもの前が見えないくらいの。父はこんだけ激しく降る雨は初めてではないだろうか。
 で、雨を通り過ぎて湖の畔の掘っ立て小屋みたいな食堂でイサーン料理。この時点で1時過ぎ。家を出たのが10時過ぎで、クイッティアオ食べたのを見てもすでに3時間くらいかかっているか。ネネを乗せているとスピードも出せないし、大雨でゆっくりになったから仕方がないのか。
 そんで悲しいことに食事中に追い越した雨が追いついてくる。
 マックスで激しい雨の中再出発。コラート市内を抜けたのが3時半くらいか。
 コラートの手前で晴れたから、時間稼ぎに猛烈に飛ばしたら、警察に捕まった。なんかコラートに来るたびに捕まっているなぁ。免許証を取り上げられても取りに来られないしどうしようもないので、賄賂で切り抜けたい。すると外国人で報徳堂のマークを付けている上に嫁が地元人間ということで警戒したのか、じっくり考えて決めてくださいね、なんて低姿勢。いや、もうどうするか決まっているし。そんで2人いたから200バーツをちらつかせたら、
あ、そうされますか?
 って。ハイキングウォーキングのQちゃんみたいな。ちゃんと受け取ってたけどね。
 アムの姉弟らがおばちゃんにお金を渡してほしいと言いつつ、アムの口座に振り込みもしない。こっちも立て替えるほど持っていないし電話で今すぐに振り込めと伝え、最寄りの駅でATMに寄る。ついでに果物や手土産を買う。


 日本人としてはこうやって線路に入って写真を撮るっていうのはなかなか機会がないし、なんか楽しいよね。でも、タイ人には普通だし、ネネなんか興味ねぇって感じだった。
 この駅からおばあちゃんのとこまでさらに20kmくらい。5、6の集落を抜けていくんだけど、道路が派手に劣化してた。穴だらけ。たった2年でこうなるかね。もしくは雨季だから耕耘機などでぼろぼろになって、乾季に直しているとか。考えてみれば雨季に来たことなかったわ、ここら辺。

 この田んぼなんかも前回来たときはからっからで姪っ子が牛と写真撮ったりした場所なんだけど、考えてみればいつもからからのときで、なんで遊ばせているんだろうなぁ、なんて思ってた。雨季はちゃんと田んぼなのね。

 おばあちゃん宅は変わらないんだけど、入り口のところに新しく小屋を建てて商店を始めてた。知らなくて通り過ぎてしまったよ。
 おばあちゃんは相変わらず。じいちゃんは、おぅ、って最初に言ったきり消えた。

 ネネは近所の子どもたちと遊びはじめた。
 おばあちゃんはネネを置いていけと言う。ここで育ててやるって。ここに今日ネネを置いていったら、ネネは傷つくだろうし、幸い、あずけるほど生活は苦しくない。

 今回の目的であるこの機織り。これでおばあちゃんが布を編んでくれたら、それを売り出せるのに、と。地域の活性化にも繋がるのでかなり期待していたしがんばれるつもりだったが、おばあちゃん自身、これを使えないらしく。なんで置いてあるんだか。
 雨が降りそうだし、暗くなるとコラート市街まで戻るのが大変なので、退散することに。正味1時間程度の滞在だった。年末にまた来ると思う。
 帰りもまた雨に。
 アムが携帯貸せとしきりに言う。渡したら、
あれ? テーンの携帯は場所が表示されないの?
 だって。何年前の話だよ、それ。っていうか、よく憶えてたな、そんな機能。ノキアのN3310とかそんなような名前で画面もモノトーンの上音も電子音みたいな感じだったころ*1、地方に行くと各郡を通過するときにその名前が時間の下に表示されてたっけ。今もそうなのかね。
 コラートのホテルには7時過ぎに着いた。チェックインしたら、初めて父が来たときとまったく同じ部屋だった。
 アムの叔父とレストランに。市街の外にあるレストラン。池が真ん中にあって、普通のレストランエリアと小屋みたいな座敷みたいなのがその池の周りを囲むようになっている。
 ハイネケンのチアビアとフィデラルとかそんな名前のドイツ系ビールのチアビアとふたりいて、ハイネケンの方はかなりかわいい。そんで我々は堂々とシンハの生を注文。ハイネケンはすぐに諦めたけどドイツビールの方は食い下がってくる。じゃあ2杯目から、ととりあえず約束。そうこうしているうちにシンハビールがないとハイネケン嬢が告げにやってくる。こんなときに限ってドイツ嬢はいないもんだから、じゃあハイネケンでいいよ、と。頼んだあとにドイツ嬢がやってきて、ハイネケン嬢とけんかをはじめる。けんかすんな! というか、いないのが悪いんじゃ、ボケ。
 疲れてたので食事も早々にホテルへ帰る。帰りはタクシー。そう、コラートにもタクシーが走り出しているようで。市内に40台くらいしか走ってないんだって。ちゃんとメーター制で、バンコクとは違って30バーツが初乗りだった。
 帰ってすぐ寝た。

*1:基本的にノキアの携帯しか使わない。ノキア好きであるのは間違いない。ソニエリのを一度使ったことがあるけど、日本で買ったやつをシムロック解除して数ヶ月使っただけ