バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

レスキュー 献体回収

作業員として参加

 毎年この時期は医学生の実習が終わり、献体が荼毘にふされる。
 初めて行ったのはこのとき。
献体回収とステッカチューン - バンコクとレスキューと子育てとくだらない話と
 2009年なんだな。このときは2回目の時だったので儀式などはなく、地下に献体がすでに入っている棺桶が並んでいた。
 今日は保存室から献体を出して棺桶に入れていく。一部は寺に運んでしまうし、一部は地下にいったん保管する。
 包むところからやるのかと思ったらすでに学生さんがやっていて、ボードに乗せて広場に広げてある棺桶に納めていく。結構重い。そして、ときどき臭う。いつものように白い布に包んである上に厚めのビニール袋に入れられているんだけど、体液みたいなのが出ちゃっててちょっと漏れ気味のがあったりして。
 写真は献体をクローズアップで取るなと言われたことと、副隊長にカメラを渡されて撮ってたので自分の写真が少ない。
 最初の儀式。これ、朝7時半ね。



 3枚目の写真の真ん中辺りに写るおっちゃんってたぶんタニヤの呼び込みのおっちゃんなんだよね。向こうは、見たことあるが…って顔してたけど、軽く会釈で避けた。
 この人とは別で、やっぱりタニヤで呼び込みやっている若いのがいて話をした。俺とハマさんしか知らないけどさ。
 知らないといえば、芸能人も多数来てて。ハマさんと行った100周年イベントの時にもいた俳優や女優さんも何人かいた。あの時は俺もハマさんも知らんからさ、わりとかわいいよね、とか言ってただけだったけど、同じチームの連中のテンションがかなり上がってたので、やっぱ有名なんだな。一緒に写真を撮る人もいっぱいいたし、副隊長も、撮れ! って言ってくるし。

 全部で100体以上あったかと。
 途中で食事。さすがレスキューなので、みんな普通に飯を食う。今回は芸能人チームが食事係をしてくれてて、カオカームー(豚足ご飯)、クイッティアオ、もち米のお菓子などを振る舞ってくれた。クイッティアオなんか結構おいしかたよ。
 食後また残りの献体を運んで、今日寺に行かない分はまた地下に。
 学生とか結構かわいい子、いたねえ。みんな色白で、やっぱり金持ちの子、ってな感じだった。でも、なんか子どもっぽいんだよね。ぱっつん! なんて感じの子はいないし。学業に忙しくて遊んでいないのかしら。男の子もなんかねえ、どうでもいいんだけどさ、みんな似たような感じで。あ、80%くらいメガネかけてた。台湾かよってくらい。
 我々が今日運ぶのはワット・マッカサン。ペッブリー通りの高速のすぐ横。



 こんな風にしたり、荷台に誰かが乗って押さえたりして運ぶ。

 みんな楽しそう。
 ちなみに俺も一緒になって赤色灯付けて走行。ラーチャダムリを北上し、ワートレのところで右折、ウィッタユで左折しペッブリーに入る。まあ、今年もみんなびっくりしたことでしょう。ワートレのところでは外国人観光客とか写真撮ってた。
 寺に到着。荷台から降ろして運ぶんだが、安置室がある棟が改装中。で、これがしんどかった。暑い。重い。床が滑る。安置室内は狭いので前とうしろをひとりずつになるんだが、1回やってみたら落としそうになった。日本語で、落ちる落ちる落ちる、って。当然助けてくれないし、誰も。あと30cm遠かったら落としてた。
 俳優さんがひとりついてきて、終わったあと、みんな写真をせがんでた。

 男前なんだけど、やっぱ、知らないなあ。ピー・ゲンと呼ばれていた。
 男まで。

 ゲ〜ン! う〜し〜ろ〜! 副隊長が!

 7チャンの専属俳優さんみたい。
 この時点で1時半。現地解散で帰宅。のど乾いた。
 本部のホームページにも出てた。最後の集合写真、左の方にちらりと俺が!
มูลนิธิป่อเต็กตึ๊ง / 華 僑 報 德 善 堂 / POH TECK TUNG FOUNDATION
 写真内でスピーカー抱えているのがボスなんだけど、この人も活き活きしてたねえ。