バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

アソークの占拠エリア

 今日、初めてアソークの反政府側の占拠地区を見に行った。
 ちょうどその小一時間前にマーブンクロンの近くでデモ隊の行進に向かって爆弾が投げつけられたらしく、数十名の負傷者が発生。しかし、アソークは至って平和な雰囲気の中、反政府集会の占拠が続いていた。
 今日ここで話したある人は「ステープ側でも民主党側でもなく、単に現政権のやり方に不満がある。強いリーダーを誰もが求めていたところに現れたのがステープだっただけ」と言った。
 誰にでも意見はあろう。しかし、魅力的な公約を掲げられず、選挙に勝てないだけの者たちが力尽くで現政権を倒すというのはいかがなものだろうか。仮にステープを支持していないとしても、反政府集会が政権を力で奪ったとき、ステープや民主党が先頭に立つに違いないだろう。ではまたそのときになって反政府集会を開くのか? そのときこそ軍が出動し、穏便な状態で済まなくなる。
 どんな形であれ、タイという国は続いていくが、このような形で政権を奪ったところで国際社会からは先進国とは認められないでしょう? いったいどんな着地点をこの人たちは望んでいるんでしょうね。