バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ベリーロール

 奥田英朗氏の『延長線に入りました』を読んでいて、ベリーロールの話があった。
 小学生の近隣小学校3校によるスポーツ大会で俺は高飛びの選手で出た。妙に得意で。そのとき、高跳びの指導の先生は「ベリーロールもあるが、あれは記録は出せない。だから、普通のはさみ跳び(っていうんだっけ?)で行く」というようなことを言って、大会に向けて猛練習をした。が、他校はベリーロールを採用し、圧勝した。
 感想としては、結局あの練習はなんだったのだ? というものであり、以後、スポーツのおもしろさを微塵も感じる機会がなくなったというか、感じ取る気すらなかったというか。
 その後中学でベリーロールを習得したが、どこで使うこともなく。高校の授業では背面跳びをするように指導されたが、あえて俺はベリーロールを押し通したことを憶えているよ。高校のころはほぼ身長くらいは飛べた(はず)ので、やっぱりベリーロールはいい飛び方なのだと今でも思っている。