バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

緊張することは大切だと思う

 昨日からグローバルニュースアジアで書いている。同時に、リサーチ関係の仕事をもらって、やったことないことをしている。GダイでもDACOでも、どんな出版社でも企画を出して取材を終えるまでは本当にそれがちゃんとうまくいくのかどうかがわからない。もっと言えば、書き終わってその時点では全力を尽くしても、5分10分と経つと、あれ、もうちょっとこうできたのでは? とかなる。
 とにかく、仕事をもらえる=お金になるわけで、ありがたいのだが、同時に不安の日々の始まりでもある。こういってはなんだけど、仕事を依頼された時点でほぼ収入確保は確定なので、ひどい原稿を出したって金は入ってくる。でも、次がない。基本的には失敗は許されない。
 だから、企画を出すとき、それが採用されたとき、取材のとき、書くとき。全部に緊張する。取材のときはひとりのときが多いし、出張取材だとホテルで寝ても夢の中で取材しているほどなので本当にきつい。
 でも、こういう緊張は大切なんだと思う。ルーティンで書き始めたらライターも終わりだなと。自分であれほかの人が作った企画であれ、与えられてそれをこなしたことで、それまでできなかったことができるようになる。緊張をさせてもらえるうちが花なのかなとも思う。いるんだよね。自分でできるのはこれくらいと決めているライターが。そういう人って、暇でも仕事断るみたい。逆にすごいと思う。失敗以前に次の仕事も来なくなるようにしているんだからね。