タイのゴキブリ
昨日の夜と今朝、アパートの廊下でゴキブリを見た。しかも死にかけの。
こっちにいると不思議と寿命かなんかでポックリと逝くゴッキーによく遭遇する。
マンガみたいにピコンってひっくり返ってて、脚をパタパタさせてるの。笑えるよね。
タイのゴッキーはでかい。日本のより少しでかくて色が明るい茶色。して、脚が長い。日本のが車に例えるとシャコタンなら、タイのは4駆。しかも早い。日本のは緊急時にしかフライトしないが、タイのはブンブン飛翔するから恐ろしい。
アパートもそうだけど、俺の部屋も汚いし、蟻んこやら虫がワンサカ暮らしている。ノアの箱舟バリ。ゴッキーもちょこまかいて、でもそれはちっこいのばかり。
俺は人間の死体は好きだけど、できるかぎり殺生をしない、ナイスガイなわけで。蚊がまとわりついてきても、決して殺さない。
ゴッキーもムカつくけど殺さない。
ホントちっさいのなら許せるけど、デカイのはヤバイ。殺さなかったら殺されるでしょう。これはアメリカ式、イラクを叩いたように、何の罪もないゴッキーを、ただその存在が罪であるかの如く潰さねばなるまい。
部屋では冷蔵庫の裏とかよくデカイのがひっそりと死んでいるけど、生きているのにはなぜかトイレ*1でニアミスる確率が高い。
通常、殺生もしない俺がどう闘うかというと、アメリカ的に言えば日本を送りこむのである。平和ボケした日本を、である。
俺の部屋の日本とは、アム、である。
ゴッキーにトイレで遭遇した場合、普段おブタ様である俺はシュワちゃん顔負けのコマンドーになりその場を脱出。そしてアムを速攻でトイレに放り込む。
外から鍵をして中の音を聞いてみると、黙って、シュッシュッとかバシッバシッってやってる。多分マジックリンを巻いて便器を洗う柄の長いタワシで叩いてるんじゃないかな。で、最後にジャーってシャワーで排水溝に流してる。
憐れゴッキー。さようならゴッキー。そしてゴッキーよりも強し我が恋人。
同居するならゴッキーより強い女やね。
万が一アムがいない場合、そりゃあ俺だって仕方なく闘いますよ。まさかゴッキーがいたからって出て行けないでしょう? 家賃払ってるの俺だし。
部屋で遭遇した場合はほうきで離陸するのを防ぎつつ、外へパッパと吐き出す。
トイレという密室で出会った場合、セナよりも速く、そしてテンコウよりも華麗にトイレを脱出。外で気合を入れた後、ゆっくりとドアを開けて(←恐る恐るではないのだ!)中を確認。ドア付近にいる場合は大きな音を出しながら(←恐いんじゃないのだ! 嫌いなのだ!)トイレ奥のシャワーゾーンへと追いつめる。そうしたら速攻でトイレのウォシュレット*2で打ちのめし、その間にもシャワーを全開でオープンし、水攻めにする。それから敵がもがいている間に排水溝の薄っぺらなふたを取り、ジャンジャン追いつめて最後には撃沈。ふたをする。
経験からしてジャンジャン追いつめた後のふたの前にこれでもかというほど水をかけなければならない。
なぜなら、奴は戻ってくるのだぁぁぁぁ。
ホラー映画っすよ、マジ。
パーンってふたを跳ねのけて飛び出してきたからね。こえぇぇぇぇ。