レバ刺し屋台に久々に行った
日本人に有名なプラカノンのレバ刺し屋台に久しぶりに行った。ここはウッドボール・プロンポンにいたIさんに教えてもらった店で、当時全然日本人がいなかったが、その後バンコクのブロガーたちにも取り上げられて、今や開店から22時ごろまでは日本人客ばかりだ。
バンコクは日本と違って生肉は規制されていない。推奨はしていないけども、取り締まってはいないようだ。ということは、食中毒になっても自己責任というわけ。そのあたり、日本人のみなさんは理解して行っているのだろうか。
以前会社員をしていたときに、マレーシアで氷にあたって以来東南アジアでは氷はNGという出張者がいた。それでもタイ料理が好きなので、ちゃんとしたレストランに連れて行ったんだが、ビールが冷えていなくて、店側が勝手に氷を入れて持ってきた。そして、その人はオレに念押しでこう訊いた。
「これ、大丈夫なんですよね?」
オレになんて答えてほしいわけ? 答えって2つしかないのよ。知らねえよ、か、じゃあ飲むな。不安なら飲まなければいいだけの話。無理矢理口に詰め込んでいるわけじゃないんだから自分で判断しろ、そして自分で責任を持て。
なんでもかんでも法律やら権利やらで守られて自分で考えない人たちが多い日本。在住者はわかっているだろうけど、観光客なんかは本当にわかっているのかな。今回行ったら、子どもも来てたしさ。日本でレバ刺しがダメになったの、子どもが犠牲になったからってのもあるじゃないか。
店主は長きに渡って日本料理に携わってきたから、目利きは問題ないのでしょう。だからこそ、これまでここで食中毒になったという話がほとんどない。だからおそらくこれからも問題はないだろうけど、屋台で高温多湿な国なんだから、必ずってのはないだろう。
でも、なにがあってもそこは誰にも責任を負ってもらえないという覚悟があるならいいのではないか。ないなら来ないでほしい。って、もう日本人増えすぎて居心地悪いから減ってほしいだけなんだが。
ほかにもこの屋台には生肉料理がある。ユッケとか、タイ料理のゴイとか。
ゴイなんかは一般的には生のレバーとか血とかを混ぜているけれども、ここはわりとソフトな感じというか。さすが店主が日本料理店出身ということで、彼の出身地でもあるイサーン(タイ東北部)の料理もどことなく上品さがある。
ほかのイサーン料理も全部おいしいので、レバ刺しだけがおすすめというわけではない。オレはレバ刺しとかのほかでは必ず「ブタのおっぱい焼き」(これでこの店では通じる)を注文する。ブタの乳房を焼いたもので、ビールにぴったりだ。
結構売り切れていることも多い。店主の一押しでもあるが、市場でもブタ乳房は打っていないときもあるそうだ。牛の乳房もあるけどおいしくないと教えてもらった。でも、本当にそうなのかと思い、一度店主に頼んで牛の乳房を出してもらった。マジでまずかった。いや、それはそれでいいんだけど、ブタの乳房よりも硬くて臭みがあった。あくまでも比較したらだけど。
それ以来、オレはこのレバ刺し屋台の店主をがっつりと信用している。