バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

濃いラーメンが食べたい

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 スクムビット通りソイ23にある釜神のラーメンが結構好き。何年前だろうか、できたの。なにかのきっかけで、オープンしてわりと早い段階で食べに行った。サイズも確か小さい盛りもあるし、普通サイズもちょうどいい量で。

 なにより、スープが濃いし、麺も中太で(だったかな?)でちょうどいい。つまり、オレの中では無茶苦茶おいしいと思ったわけで。醤油とかいろいろあって、塩がおいしかったと思う。

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 この画像が塩だったかな。たぶん味玉をトッピングしていると思う。

 オレはラーメンは醤油ベースが好きだった。オレが子どものころは醤油と味噌しか選択肢がなかったってのもあるかな。味噌ラーメンはおいしいと思ったことがない。17歳のときに初めてひとり旅をしたときに札幌に行ったんだけども、そのときに札幌と言えば味噌ラーメンということで食べたわけ。で、強くがっかりした記憶がある。豚骨って小学生中学生のころだったかな、東京でブームになったのって。もしかしたら高校生のころかもしれない。

 だから、ラーメンというと醤油というイメージが強い。この釜神でも最初はやっぱり醤油を食べたはず。醤油豚骨だったかな。ちょっと憶えていないけど、醤油ベースのラーメンを食べた。それもかなりおいしかったけれど、珍しく冒険して、2回目のときに塩にした。そしたら、これが無茶苦茶好きな味だった。

 オープン当初からそうだったのか知らないが、この店は2階が居酒屋みたいな座敷になっている。ここだと、ホント、町の中華料理店みたいなメニューが揃っていて、結構安く飲めたという印象がある。よくあるチャーシューとか味玉を単品で頼んでビールみたいな。

 こういう町の中華屋ってなんか好きだ。オレの思い出は大きくふたつある。ひとつは、子どものころに出前を注文してもらったときのこと。親がたまにラーメン頼むかってなって、そのときに醤油ラーメンを頼んでもらってね。そして、丼にラップがしてあって。あれをはがすのが好きだったな。今もラーメンの出前ってラップが張ってあるのかな。出前なんてもう30年は頼んでいないしな。ま、タイにいるからってのもあるけど。

 もうひとつはオレがビール党になったきっかけだな。25年前に浅草橋の屋形船でバイトしていて、仕事終わりに先輩が駅近くの中華料理屋に連れてってくれた。屋形船は忙しいのが夏だからね。だからなおさらそうだったんだけど、先輩らはみんな生ビールを飲むという。若いころなんてビールは苦いだけだし、飲んだことがほとんどなかった。でも、今もそうだけどもやっぱりそのときも「生」に引っかかったんだよな。生と聞いちゃ、頼まないわけにはいかないと。それでオレも飲んだんだけども、ひと口目のあの感動。アルコール自体をそれほどおいしいと思ったことがなかったけど、初めて「味」を感じた瞬間だった。あの日から基本はビールだね、オレは。