バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

思い返してみると

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 スクムビット通りのソイ23に釜神ってラーメン屋がある。昼間はラーメン店で、夜はラーメン居酒屋みたいな。ラーメンも結構おいしい。豚骨醤油だったかな。濃厚なスープ。その影に隠れてしまうけど、塩ラーメンも絶品。麺も確か中太だったはずで、オレの好きなラーメンといった感じ。オレの中ではフジヤマ55に並ぶ、バンコクのベストラーメンだ。まあ、場所柄なかなか行かないので、しばし行っていないけれども。

 2階は居酒屋になっていて、座敷が昭和っぽくてなかなかいい。1階は確か屋台風の内装だったような。上と下でコンセプトが全然違うというか。

 居酒屋メニューはラーメン居酒屋によくあるようなラインナップだった。たとえばおつまみチャーシューとか、メンマとかそんなもの。あとは昔の安っぽい居酒屋にあるちょっとした料理みたいな感じで。

 最初はなんかつまらない居酒屋だなと思ったけども、居心地がなかなかいいし、安いし、結構いい店だった。こういうタイプの店はバンコクでもあまりないというか。ま、20年くらい前はあったけれど。そのころはホントひどい店も多かった。駐在員が行く店だって、今みたいな日本そのままの味というわけにはいかなくて、どこか素人料理みたいな雰囲気があった。でも、外国で日本と同じレベルを求めることがおかしいという時代。みんな、それが普通だと思ってた。

 それが、こういった雰囲気でも十分においしい。昭和のころの近所にあった中華屋みたいな感じというのかな。何気に悪くなかった。

 今回日本に来て、ほとんどが車で移動している。で、都心に行くときはだいたい同じルートを辿るんだけども、たまに違うルートにしてみたり。今の実家は20年くらい前に引っ越している。もともと住んでいたエリアは実家と都心の間にあるので、たまに元地元を走ってみたり。でも、区画整理で全然違くなっていて、思っていた場所に全然行けない。中学校なんかは建物ごと移転したのかってくらい、周囲が変わってしまった。

 かつての実家の近くは名前忘れたけど、大学のキャンパスが建設中で、さらに大きく変わった。でも、床屋とかいくつかはなぜか生き残っている。真っ先になくなりそうなのに。

 そのひとつに中華料理屋がある。そこは子どものころに食べたことはない。小学校への通学路上にあって、高校のころかな、友人がそこでバイトをしていた。それで、そこの店主のおっちゃんとか知っている。食ったことないんだけども、釜神に行くと、なぜかこの中華屋を思い出したりする。なぜ子どものころによく食べた店じゃなくてそこなんだろうな。自分でもわからない。