警察署と水泳とおにぎりと
警察署へ行った。サムットプラカンの県庁の向かいの。
ビザを商用ビザから婚姻ビザに変更することになり、なんか知らんが警察の証明が必要なんだということで。日本と同じで外国人の偽装結婚が後を絶たないので、警察署へ行ってちゃんと結婚していますと証明書をもらえということかね。俺の場合、タイでも日本でも籍を入れているし、ネネの出生証明書もちゃんと持っている。偽装で子どもまで作る人はなかなかおるまい。でもダメなんだってさ。タイの役所も決まったことしかできない上に、うちのビザを担当してくれる子もまた機転が利かないので仕方がない。
商用ビザから婚姻ビザに変更すると、簡単に言えば半外国人半タイ人として労働許可証が取れるという感じかね。つまり、通常外国人をひとり雇うには、ひとりにつき200万バーツの資本金と4人のタイ人の従業員を雇わなくてはいけない。婚姻ビザを持っている人を雇う場合、4人のタイ人は必要ない。ただし、200万バーツの資本金は必要。合ってるかな。勤め先でタイ人と結婚しているのは俺だけなので、俺に取れということで。
なんでそんなことになっているかというと、まあ、不況の波というやつですな。所詮クソ日本人のクソ日系会社なので、まずは目先の出費から削ろうという魂胆なのか。
俺としてのメリットは、退職後、ビザの有効期限がある限り国外退去の必要がなくなる、ということ。商用ビザだと退職後7日以内に新たな職場での手続きがない限り国外退去しなければならない。それがなくなる。俺としても悪い話ではないな、と。
ただ、現状、婚姻ビザにするのか商用ビザのタイ人の配偶者を持つ人のカテゴリーになるのかわからないのだが。婚姻ビザの方がいいなぁ。なんなら、変更時に国外退去しなければならないとかだとなおベター。
かなり面倒な話だけど、まあおもしろそうだし、とりあえず警察署へ行ってみるか、と。だいたい俺自身がよくわかっていないのにどうすればいいんだかわからんが。
いったん家に戻りアムを連れて警察署へ行った。
アムに説明して、警官に訊いてみてもらう。
「すいません、ビザを取りに来たんですけど」
全然わかってない!
結局俺が自分で説明した方が早かった。
したら、警官。
「婚姻証明書もあって警察の証明ってどういうこと?」
そりゃ、そうだ。俺だってわからんわ。
「偽装結婚で子ども作る人はいないんじゃね?」
やっぱ普通にそう思うよね。
で、なんだかんやで証明書を作ってもらったんだが、こんなん書いたことないしだいたいこんな書き方でいいのかよ、みたいなことをぐちぐち言われた。ま、ごもっともで。
「なんか違ってたら移民局の連中に書いてもらっていいよ、スタンプ押しとくから」
だって。
もう来るな的な。
なんだかんだで3時間くらいかかり、アムを送ってから会社に戻るのも面倒なので、帰宅。
そんで、ネネと水泳。
今日はアムもビッグCで買った水着を着用して泳ぐ。もう、信じられないくらいダサい水着なのに800バーツもした。ちなみに買ったときに、こんなダサいのなら俺と一緒に泳がないでくれ、とか、ターンちゃんは社員旅行のときにビキニだった*1、とか言ってたらアムはビックCの真ん中でその水着をほっぽり出して泣き出した。いい大人が・・・・・・。ま、それくらいダサい。
タイの人は泳げないのが多いと聞いていたが、アムもまた全然泳げない。日本なら普通学校の授業で水泳があるものだが、アムの育ったイサーンにはなかなかプールがある学校がないようで。なので、クロールはおろか、普通にバタ足とかもできない。
そんで、犬かきみたいなので泳いでいたようで。それはできる。
ちょっと泳いでくるなんて言って泳ぎはじめて30秒後くらいに俺がネネを抱っこして歩いてたら、約30m先の向こう岸に着いたのは俺が先だった。
どんだけ遅いんだ。
夜中、母がタイに到着した。
今日から4日間、タイに滞在。2007年の12月にアムの実家に行ったきりなので1年2ヶ月ぶりか。
いろいろと頼んでいたものがあり、その中でも最も楽しみにしていたのが、コンビニおにぎり。
自宅に着いてから、早速ムシャムシャと。
なんてうまいんだ。最近日本の雑誌とかでマグロの中落ちとかバターで練っているとか、むちゃくちゃグロテスクな魚とかを何とかの刺身とか言って居酒屋では出しているなんて記事があって、フジレストランで好んで頼んでいたマグロの中落ち丼なんかはもう注文しなくなっていたわけ。そんな記事の中でコンビニおにぎりのご飯をなんか変な薬で洗ってるんだか炊いているんだかって記事を見たんだが、これは嫌悪感よりも先に、久しぶりに食べたいなぁ、という気持ちの方が先に来て、ひとつだけでもいいから買ってきてくれ、とお願いしておいた。
アムもくれと言ったので、ぐわ〜っと食べてかすみたいなところを渡した。怒るかと思ってたら食べてたけど。
日本に帰ると必ずまずコンビニおにぎりは食べる。台湾に行ったときもコンビニにおにぎりがあったので買ってみたが死ぬほどまずかった。残さないのがポリシーの俺ですら半分も食えずに捨てたくらい。
こういうところに日本の良さを感じる。
*1:実際見ていないが。去年の社員旅行はサムイ島で、俺はその前日に上海滞在数時間のハンドキャリーを2回くらいやっててすっぽかした