バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

貞子とムーガタとプールと

シーコンスクエアそばのムーガタ

 金曜日の夜中にレスキューから戻ってきて、シャワーを浴びた。
 で、終わってドアを開けたら、リングの貞子みたいに髪が全部前に垂れてて腕もだら〜んとしながらうなだれて立っているアムがいた。
 素っ裸でうしろにぶっ倒れそうになった。
 シャワー浴びる前までぐっすりと寝ていたし、そんなところに立っているとは思わないじゃんか。
 たまたま水を飲みに出てきたときに俺が出てきそうな気配だったから突っ立ってたんだと。
 死ぬかと思った。



 昨日の夜、シーコンスクエアとセーリーセンターの間にあるムーガタに行ってみた。
 食べ放題99バーツ。肉は豚と鶏だけで牛はなかった。ほかはどこでも一緒の野菜とハムとかイカとかすり身とか。えびも中くらいの大きさのがあった。ソムタム、ラープもあり。さらにステーキも別に焼いてくれるし、炒飯と緑の麺は普通として、カノムジーン(そうめんみたいな)に肉まん各種、ムール貝、揚げ春巻き、スープ、カリフォルニア巻きなど。デザートはタイのお菓子のみ。寒天みたいなやつばかり。値段から見たら、バンコク中心部よりは安くて充実していたのではないかしら。
 19時ごろに入ったときは30%くらいしか埋まってなかったけど、帰るころにはほぼ満席だった。
 生ビールがリオとハイネケンとあとナントカっての。チアビアもそれぞれにひとりずついるんだが、注文したハイネケンのチアビアが超美人だった。今までのタイ歴の中でベストオブチアビア。背が高くて色白。顔を見たらたぶん17歳とかそれくらいではないかというくらい幼い感じ。注いでくれているときにガン見してたら照れくさそうにしてた。かわいい。まあ、そのあとアムに俺がガン見されて恥ずかしかったのだが。
 音楽がずっとかかってて、歌手みたいなのがいるんだけど、ステージが見当たらない。歌も下手だし、どうにかしてくれと。そのうちたまたまアナウンスが聞こえてきた。
「●●●−××の方」。
 え? と持ってDJブースみたいなところを見たら上に「ロンプレーング、ファンプレーング」って。つまり曲をリクエストして聴くこともできるし自分で歌うこともできると。呼ばれたおっさんがちょうどお辞儀をしているところだし。カラオケで歌えよ。バンコクとは思えないサービス
 食後またフードランドに行って酒を買った。今回は韓国から輸入したジンロのフレッシュというやつ。猟奇的な彼女を見ながら飲んでみた。焼酎はあまり好きではないんだが1本179バーツで安かったし。瓶のサイズは日本で売っているジンロの半分くらいの大きさ。冷凍庫開けたら氷がなくて、ストレートで。映画でもキョヌがストレートで飲んでいるし、韓国気分で、と。したら、甘くて飲みやすかった。日本のジンロとは全然違うものだった。
 安さからいえば、今度からこれだな。ただ、好きか嫌いかでいうと、微妙。嫌いではないけどさ。
 そういえば岡山で働いていたときはスーパーで3リットルとか5リットルとかで1000円しないような料理酒みたいな日本酒を飲んだりしてたな。たまに贅沢で発泡酒とか。食生活くらいは経済的に貧しくても豊かでありたい



 このソンクラーンはネネとプール三昧。
 腕につける浮き輪の効果をネネは知っていて、ぷか〜っと浮いて遊んだり。
 そして、子ども用エリアの浅い方から深い方に飛び込んだりするのがだんだんエスカレートしてきて、最初のうちは倒れるような程度だったのが、本当に飛び込んでいるからすごい。
 アムは浮き輪をつけているんだから大人用の方で遊べばいいなんて言ってて。それだと、ネネの性格からして慣れてくるとひとりで深い方に遊びに行っちゃうからと、できるだけさせないようにしていた。150cmくらいあるからね。万が一浮き輪が外れたりしたら、近くに大人がいればいいけど、そうでなかったら怖いし。
 この休みの間もそうだし、それまでも抱っこして深いところに連れて行ってあげたりしていた。怖がっていたけど。時々、縁に立たせて手を持ってあげて飛び込みをして遊んだり。
 2、3日前からそのやり方での飛び込みにも飽きてきているみたいだったから、ちょっとずつ手を放して距離を伸ばしていった。
 したら20回も飛び込んだ辺りから逆に、そこにいないで向こうに行け、的な感じでひとりで飛び込むようになった。
 今まで顔を水につけることは飛び込んでそうなってしまわない限りやらなかったのが、今日は俺が潜っているのを見て、まねして顔をつけるようになった。水中から見たらちゃんと目を開けているし、さらには笑っていた
 恐るべし。
 これでプールサイドから悠長に見守って遊ばせるということができなくなった。