バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

タイでは日本人父親が続々と探されています

 タイのニュースはタイ語メディアももちろんそうだが、下記からも数時間毎に更新されているので、情報を入手できる。
「タイの地元新聞を読む」http://thaina.seesaa.net/
「ニュースクリップ」http://www.newsclip.be/
 三面記事なんかはもうとてつもなくくだらないのとかあって、タイとタイ人のパワーを感じさせる。


 そんで、今、まあ日本人絡みのちょっとしたホットなニュースはというと、タイ人の少年(9歳)が父親を捜していると。もう数年前からある県の寺で写真持って訪ねまわっていたようで、それがタイメディアに取り上げられ、在日タイ大使館やら在タイ日本領事館までが動き出す大事に。
 簡単な経緯はというと、母親とその子で田舎に引き揚げてきたんだがそのうち父親の送金も止まり行方もわからなくなり。そして母親も病気で亡くなるんだが、亡くなる前に母親はその子に地元のナントカ寺に行けば父が迎えに来てくれるみたいなことを言って、少年は時間があるとそこへ出向いて、残された写真片手にそこを訪れた日本人などに訊いて回ったんだそうな。
 ドラマじゃないんだから。出会った寺に行方不明の父が来るわけもないし。
 とはいえ、結果的にはみつかったんだから、まあ母親の言ったことは正しかった。
 美談といえば美談だが、まあ残酷な話でもある。
 その日本人の名前も顔もなんもかもがタイのメディアに流されたわけで。
 わざわざ籍まで入れているというのにばっくれたのにはわけもあろうというのに、そんなんおかまいなしに探す探す。マスコミのすごさは世界各国共通かと思うが、タイは個人情報などについてはまだまだ遅れているから、そりゃ恐ろしい。
 タイでこんな大事になっているとは、彼も度肝を抜かれたことであろう。タイにいなかったのが幸運だったのかもしれない。
 数年前のビザ延長かなんかで提出した移民局での資料まで出てきてしまい、領事部まで動いていたのだから時間の問題かと思っていたら、もうそのまんま、数日で発見された。
 タイでの騒ぎを知った父は話をすることはできるが、こんなことになっているのですぐには会いに行けない、だと。
 だが、それはどうかと。子どもに罪はないからなぁ。すぐに会ってあげてほしいが。
 明日、在タイ日本大使館で電話で子どもと話をするそうだ。
 マスコミがその子への支援金を募り、もう14万バーツくらい集まっているらしい。また、現在面倒をみている叔母も支援金もあるし、父親になにかを求めるわけではない、と。それに、その14万バーツも県に管理するようにお願いしているようだし、ちゃんとした家なんだなと思う。


 さて。
 そんなマスコミの報道を見て早速新たな依頼が自治体に入ったようで。
 今度はチェンマイかなんかの女の子の母親が探してくれと言いだしている模様。もちろん、名前と写真付きでね。
 こう言ってはなんだが、きりがないよね。
 事情はあろうが、子どもを作ってしまった以上最後まで責任を取らなければならない。離婚するとか別居するとかそれは仕方がないだろう。でも、途中で送金を止めるとかさ、どうかと。話し合いで、金は送らないと両者が納得しているならね、それは仕方がないさ。自分の子どもには苦労させたくないって思わないのかね。子どもを愛せない親っていうのは最近多いようだけど。
 でもね。
 親はひとりじゃないからね。新聞しか読んでないけど、先の少年の報道見て自分もと思った母親もどうかと。消息絶たれて何年経ってるんだよと。
 こんなだめだめな日本人とタイ人カップルなんてそれこそ掃いて捨てるほどいるだろうし、続々と探してくれなんて依頼が入ってくるんじゃないかね。
 2ちゃんねるだったかに、そろそろNGO「クン・ポー・ユー・ティー・ナイ」を設立した方がいい、なんて書いてあってバカウケだわ。


 とか言いつつ、俺は大丈夫かななんてあれこれと考えてみたりして。
 大丈夫です。
 万が一このフィーバーの最中に、タネオミ・タカダを探してください、なんてニュースに出たらどうしてくれよう。アムなんか毎日フル稼働でテレビつけているし、アムの耳から先に入る確率が高い。
 まあ、ないけどね。ないない。ないよ。ホント。少なくともアムと知り合った以降はない。
 それ以前はまずDNA鑑定だね。ないという自信の方が、あるという不安より強いので。
 少なくとも避妊はしないとね。ちょうど午前中に日本の情報でコンドームのオカモトの談かなんかで、今、売り上げが激減しているんだって読んだよ。使わない人が多いんだとか。そのためか、梅毒とか性病も増えているんだとさ。
 以前Gダイアリーかなんかで犬巻カオルさんの書いた記事と記憶しているんだが、タニヤ嬢数人との対談で、日本人の客はコンドームを付けたがらない、と書いてあった。
 コンドーム=避妊的な使い方をしているために、性病を防ぐメリットを忘れているのだろうか、嫁以外とのアレはゴムはいらんと。遊びなので家族計画に必要はなし、ということか。
 ずっとずっと前、夜のお姉ちゃんたちばかりが友だちだったころ、こういった夜の店では性病やエイズなどの検査を結構頻繁にやっていると聞いていたけど、今もちゃんとしているのかしら。それにいくらやっているといったって、実際気休めなんだよね、あんなん。エイズなんか3ヶ月くらい経たないと検査でわからないらしいじゃない。昨日HIV感染をしていたってわからないんだからね。もうだいぶ前の知り合いの日本人はキャリアの女の子と知っててゴムなしでやってたらしいよ。その人は遊び好きで、タイではイケメンだからモテるし、その後もいろいろと遊んでいるらしかった。幸い、彼は今も元気なのでなんでもなかったんだが。そんな人はきっとタイ中ごろごろいるよ、きっと。
 で、またタニヤとか歩いていると社名が入った作業着とかで遊びに来ている人とかいるでしょ。恥ずかしくないのかね。それから領収書とかも、当たり前だが自分のとこの会社名で切るでしょ。それからね、俺らみたいな在住者・長期滞在者って暇だからそういうのを見ている人もいるし、夜の女の子とも顔見知りなわけだからさ、妊娠しちゃいました、とか、金を絞ってやる、なんていう女の子に協力しちゃう人もいるわけだから、やっぱりコンドームはした方がいいんだよ。
 ちなみに名刺を置いていったりも気をつけた方がいい。女の子に渡しても店に渡しても、第3者に渡る可能性があるし、見せるなんて普通だからね。手紙とか書類(店を開くとか送金とか)の翻訳で普通に出回るからね。


 生まれてくる子どもにはなんの罪もない。
 産んだ親ふたりが責任を持って面倒をみなければならない。
 責任が取れないなら取れないなりに、アレのための準備をする。


 先の少年は母親も死んでしまっているし、今後父親といい関係を築いていけることができればいいなと祈らずにはいられない。
 あとの女の子の方。どうかと思う。今回の報道で初めて、ああこういう方法で探せるんだ、なんて気がついたのかもしれないけど、もっと前にいろいろとできただろ、と。ちょっと不愉快な感じのニュースだな。母親にね。いずれにせよ、父親をみつけてもらって、ちゃんと話しあってみたらいいと思う。
 

 ぶっちゃけ、探される方も悲惨だなぁ。
 怖い怖い。
 俺は大丈夫だけど。
 周りにそんな人が出てきたら、おもしろいな。
 人の不幸は、ね。酒がうまいですよ。俺のブログもおもしろくなりますよ。