バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

もうすぐタイは母の日

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新天地のパブ。

 タイは8月12日が母の日になっている。アムと娘は確定事項のようにこの日はどこかに飯を食べに行く気満々だ。

 母親っていうのは、お腹に子どもを宿し、体調も体型も変化しながら産むので、一般的には早い段階で気持ちも母親になる。しかし、父親というのは目の前でお腹の大きな妻がいて、手足が腹を押して動かしているのを見ても、いざ目の前に子どもが現れないとなかなか自覚が持てない。そんな気がする。

 2006年の7月に前職の出張で上海に数日滞在した。初日の夜、オレはホテルのレセプションで上海の歓楽街を訊いた。すると「新天地が今一番いい」と教えてもらい、そのままタクシーに乗って出かけた。

 新天地にはパブやクラブがたくさん集まっていたと思う。基本、会社員としての自覚がないので、夜はこっそりホテルを抜け出し、ひとりで遊びに行くのが好きだった。街の名前を忘れたけれど、南京の近くにある全然日本人や外国人がいない町とかも夜、ぶらぶらと歩いたり。そういうスリルが好きなのかもしれない。

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新天地のどこか。

 当時の携帯電話で撮っているので、ブレブレだが、これも新天地のどこかだ。

 最初に入ったのが冒頭のバンドが入るパブだった。台湾ポップス好きだったので知っている曲もかかったりして喜んでいたら、店員が話しかけてきた。カタコトもいいところの英語で。どうやら、ホステスみたいなのがいて、一緒に座れるみたいだ。料金も奢った分だけらしく。パブで女の子をつけるのか、とタイにはないシステムにおもしろさを感じて呼んでみた。全然英語はできなくて。かわいかったけれど。

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これも新天地、かな?

 これも新天地だと思う。2006年の話なので、ファイルに並んでいた画像から推測する、そうだと思う。

 で、2軒目に行ったんだけれども、そこは英語がバリバリできる子がいた、ちょっと高級感のあるバーだった。女の子がふたり来て、オレはジャックダニエルを飲んだんだけれども、1杯が今考えると700バーツくらいしたような。女の子はショットに少量のコーラが来たんだけれども、オレのジャックと同じ値段だった。ここはお客の飲むドリンクと同じ値段なの、って言われて、そうなんだ、って。そんなわけないよな、普通に考えて。

 ただ、このときに多少金を持っていたんだよね。もしかしたら遊べると思って、持っていったんだ。

 そんで、その金が、子どもの出産費用の一部だったっていう。まだ上の子が生まれる前で、この年の12月に生まれているんだけれども、貯めておいた金をオレはこっそり持ち出して、ここでひと晩で遣ってしまった。タイバーツで1万バーツくらいかな、当時で。

 なんかホテルに行きたいってことを言われたけれど、さすがにべろべろになっているし、翌朝は仕事だからと断って帰った。

 そして、翌朝起きてから散財したことに気がついて、うわあヤベえぞ、と。酔うとわけわからなくなって、ばあっと財布にある分を全部使っちゃうクセは若いときから、今も抜けていない。そのときも持ち出している時点で悪いことをする気満々だったとはいえ、全額をひと晩で使い切るとは。ホント、マジで帰りの飛行機、落ちないかなと願ったね。

 って、オレのブログ、登録してから長いだけあって、そのときのこと、ちゃんと書いているわ。

tan-bkk.hatenadiary.org

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 画像も同じヤツだったな。いやあ、男親っていうのは、子どもの顔を見ないと父親になれないんだよ。わりとマジで。