バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

実家に電話とネネ、病院とドラえもんグッズと

新しく買ったドラえもんに夢中

 今日は朝から会社のネットが使えない状態に。サーバーなのかなんなのかとやんややんやと。でも全然改善しない。
 タイの場合通信事情がものすごく悪いからね。最早こういったことで驚きもしなければいらいらもしないわ。人間諦めが肝心。できないものはできないの。去年か一昨年だったか、台湾だったかフィリピンの海底ケーブルが切断されて電話すら日本とかにかけられない、とかもあったもんね。これくらいじゃ驚かないわ。結局はトゥルーという会社の方で問題があったのかなんかでうちの番号だけトラブルになっていたらしい。これも年に5、6回あるからね。普通の出来事で。
 そんで、ウィンドウズに入っている爆弾探すゲームとか碁盤の目を多くして爆弾も程よく多くしてハイスピードでやりまくる。あれはね、ゆっくりやってたらつまんない。早くやることでおもしろさ倍増。
 メールがだめでネットだけでもできるとかなら延々と時間をつぶせるけど、ゲームだけじゃ厳しいわ。
 そんでふと用事を思い出して実家に電話。留守電に用件を吹き込んでおこうと思ったら祖母が出た。
 で、いろいろと話をしていたんだが耳が少々遠いので話がかみ合わない。まあ、夕方母が帰宅したら電話してということは伝わったので大丈夫だろう。
 切ってからふと思ったんだが、よくあるオレオレ詐欺にうちは引っかからないんだろうな、と思うわけ。今は振り込め詐欺っていうんだっけ? いずれにしたって詐欺をする側が悪いのは当たり前で、子どもや家族など気にかける誰かがいる人の優しさを踏みにじった卑怯な犯罪である。
 でもまあ、はたから見ていれば、どうしてもうちょっと疑わなかったんだろう、とも思うけどね、正直。
 俺もさ、実家にかけるときなんて言ってかければいいかわからないからさ、あ、俺、って言っちゃうのよ。しょうがないよ。「あ、どうも、高田です」なんて言ってもあっちだって高田だしね。そういえば小学生のときに友人宅に行って「稲垣君いますか」って言ったら応対した兄貴に「俺も稲垣だ」って首根っこつかまれたことがあったっけか。
 で、あ、俺、なんて言って、まあ本当に「俺」だからいいけど、俺じゃない「俺」だったらね。俺が、あ、俺、なんて毎回かけてて別の人が、あ、俺、なんてかけてきたら騙されるんじゃないか、と。
 でもそんな心配はなさそう。
 実家の父、母、祖母の全員が、あ、俺、って電話をかけると絶対にこういう風に返ってくるんだよね。
「はい?」
 確実にひっかからんわ。
 そんで、もう1回、俺、っていうとそのときによってで、それで、ああ、ってなるときもあれば、もう1回向こうも、はい? って言うときがある。
 まあ、そもそも早くて2年、だいたい3年以上帰らないような俺が日本国内で事故を起こしたとかありえないし、振り込もうにも海外だし振り込めんがな。振り込めても取りに来るの大変だし。結局俺に頼んじゃったりして?
 安心だ。



 ネネが一昨日から咳と熱が出てて、今日38度を超えたので病院へ連れて行った。さすがにいつものシーロムの病院へは行けないので、近くの私立病院へ。
 いつも思うんだが、タイのデパートと病院はどんな平日でも非常に賑やかで人がいっぱいいる。タイの場合はひとりの患者に家族全員ついてくるからそうなるのは仕方がないんだけど。
 熱があって、前に買った市販の薬を飲ませようとこの3日間がんばってたんだが、ブィィィィっと吐き出すというか吹き出すというか、全然飲まない。液状で甘くていいんだが、薬だとちゃんとわかってて飲まない。注射器みたいなので口に無理矢理注いでも出しちゃう。一度スプーンにのせて、オレンジジュースだよ、って言いながら飲むふりをして、おお甘い! とかやっておびき寄せたんだが、口をつけた瞬間にばれた。そのあと水に混ぜて、オレンジジュースだよ、ってまたやったら臭いかがれてばれた
 鋭い。
 こんなんで薬も飲めず熱も下がらず。そんで病院へ。
 到着したら、まずは体を洗います、と熱とか体重をはかったあとに特別室へ。
 日本ではされた経験もないし見たこともないけど、タイでは子どもが熱を出すと体を水で洗う。かかりつけの病院でもやっぱりワシワシ洗われたし、この病院でも水に浸した布でワシワシ拭かれてた。軽く拭くって程度じゃなくて、昔健康法で乾布摩擦ってあったじゃない? あんな感じにゴシゴシゴシゴシ擦るのよ。ほかの子どもたちも泣く泣く。ネネはがんばって堪えていたけど、病院つく前は普通の顔してたのが、終わったあとには立派な病人の顔になってた。逆効果だろ。熱下がったよ、って、エアコン効いた部屋で水で拭かれたら俺の体温だって下がるわい。
 ちょうど拭かれているときに実家から折り返しの電話が来てて、ネネが出てきたから電話を切った。したらアムが、もう終わりで会計だ、と。
 え? 医者の問診なし?
タイはこうなんだ。私も小さいとき病院行ったときはああして体を拭かれて薬もらって帰った。バンコクの病院はやっぱりバンコクだからああやったあとに医者が診るけど、本当はこんなもんだ。だから・・・・・・
ネネちゃ〜ん、診察室へどうぞ〜
 呼ばれとるやんけ!
 今の熱弁はなんだったんだ。もう! アムには任せられない!
 で、ちゃんと診察して会計して帰ったんだが、会計している間マイサバーイには決して見えない動きでネネはアスレッチックで遊んでた。
 あと、ほかの子どもで何人か冷えピタみたいなのをしてる。なんでうちにはくれないんだろう、と思ったら39度アップの子どもが対象みたい。なんでわかったかというと、冷えピタの上に体温をマジックで書かれてて、全員39度以上だったから。



 夕方過ぎだし、自宅の米が底をついたようなのでビッグCへ行った。
 8番ラーメンで食べて、米を買いに売り場フロアへ。
 アムがネネにドラえもんの筆記用具を買うと言いだし文房具売り場へ。ドラえもんの鉛筆を見て喜んでいたネネだったが、俺が間違ってノートかと思ってでかいステーショナリーセットを取ってしまったものだから大変な騒ぎに。もうこっちがいいと離さない。ま139バーツだし、いいけどさ。
 普段はカートに乗っててもすぐに飽きて走りまわるのだが、今日はドラえもんグッズのおかげで最後までおとなしくカートの上に立ってた。えらいご機嫌にドラえもんの歌とか歌っていた。あの、アンアンアン♪ の歌ね。さすがにちゃんとは歌えないけど、それらしくは歌っている。そりゃあんだけヘビーに見てたら歌えるわな。
 買い物が終わって駐車場へ戻るところでVCD屋を見つけた。ドラえもんのVCDを買おうと。したら場所代で89バーツもする。前市場の屋台で買ったときは45バーツくらいだから倍。タイは同じものでも場所で値段が違うから買い物が大変ね。
 じゃあ市場で買おうよと思っても、もう遅い。ネネが手に取っている。しかも2枚も。
 アムがまけてくれと言っても85バーツなら、と。80バーツはだめなの? って言っても85バーツが限界です、って。
 2枚は高すぎるので、ネネに1枚返すように言ってももう離さない。仕方がないので160バーツ払って買ってきた。
 買ったときにアムがニヤリとして俺を見ているし、店員は、ええ〜? みたいな顔をしているし。愛想の悪い店員だな、と思ってた。
 そんで車に乗って気がついた。
 俺、80バーツで買ってね?
 素で間違えた。言えばいいのに。というか、80バーツでもいいんじゃんか。