バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ネネ発熱中とマイ・ポーチと義徳堂と

 昨日の夕方、自宅に戻ってからネネを抱っこしたら体が熱かった。熱があるのかなと思ったけどアムも何も言わないし、気のせいか、と。
 ところが寝るときになってアムが、ネネ熱出している、って。
 遅ッ!
 そのときは38度まではぎりぎり届いていない状態。
 そんで、とりあえず様子を見ようということで昼過ぎまでいたんだが、どうも39度に届く勢いなのでこれは病院へいった方がいいぞと、急いで帰った。
 そして病院。
 いつものように水で拭かれる。ネネももうちゃんと憶えているので、熱を計ったり体重を量ったりしている段階でへこみはじめ、拭かれはじめるときにはもう大泣き。
 が。
 ここからのネネは普通のことはちょっと違う。見ているとほとんどの子が最後まで泣き続けるんだが、ネネの場合、後半慣れてきちゃって惰性で泣いている声だけ出しているみたいな。防水マットのぽちぽちとパステルカラーの模様の方が気になるらしくて、ぷにぷにと押しながら遊びはじめる。
 だいたい体を濡らすことに意味があるのかと。乾布摩擦のようにごしごし擦るのはどうやら体の芯まで冷やすようにしている様子。エアコンが効いた部屋で芯まで冷えたらそりゃあ一時的には体温は下がるわ。俺ぐらいの歳より上だと風邪引いたときは体を温めて寝ていろってな感じだったよね。最近では欧米のように涼しい格好で寝ていろっていう医者もいるみたいね。熱を発散させる意図があるのか。本人が寒いから体を温める。患者の体が熱いから冷やせ。いろんな人が増えてきた昨今、昔風の考えは古くて、熱いから冷やせという合理的な方がいいのかね。まあそんなことはどうでもよくて、両者が共通して言っていることは安静にしていろってことだ。だからなんであれ、水で拭くなんて子どもの神経を逆なでするようなもんだから、俺は反対だ。看護婦は、これで熱を発散して、薬の回りがよくなる、とかなんとか言ってたけど。そんなわけないだろ。だいたいネネは薬を飲まないし。
 体を拭いて薬をスポイトで飲ませるんだが、アムが、看護婦は飲ませるのがうまい、なんて褒めていたものだからその腕前を見てやろうじゃないかと。で、ぐずるネネののど直撃で一気に流し込む。むせって胃の中のもんまで全部吐いた。殺す気かよ。
 先生の診察後、薬飲んでないからと、別の薬を飲ませる。ちょっと吹いちゃったけど、多少は飲んだようだ。
 会計。1003バーツ。のど直撃の薬まで会計に入っているし。看護婦のせいで全部出しちゃったのにさ。





 日本とシンガポールから客が来ててどうしても外せないため、ネネとアムを送り届けてスクムビットへ戻る。
 スクムビット・ソイ39にあるマイ・ポーチという洋食屋さんとでもいうか。若い日本人が経営していて、すでにランチタイムは日本人駐在妻さんたちの間で大人気とか。
 今回食べたのはコースメニューなのかな。スモークサーモンと生ハム、えびのサラダ、えびの炭火焼きトマトソース、エビフライ、ハンバーグ、うにのソースのスパゲッティなど。えびばっかだったけど、どれもおいしい。
 それから飲み放題コースがあって、ビール、ソフトドリンクはもちろん、米焼酎黒糖焼酎、ワインなどなど。
 値段は俺が出してないからわかりません。
 パークソイから約200m、右側。ここはお勧めです。




 終了後早々に帰る。やっぱりネネが気になって元々楽しくない仕事の飲みがさらにしんどくなる。
 オンヌット駅からバイタクで帰ってたら、シーナカリンの交差点あたりに赤色灯がものすごい数回っている。近づいてみたら、義徳堂の車が20台近く。さらにどんどん救急車が入ってくる。
 おそらくバイクの単独事故なんだけど、心肺停止しているみたい。道路の真ん中で心臓マッサージしてた
 最近の日本のニュースの中で某落ちぶれ俳優なのか歌手なのかがクスリで逮捕されたじゃない? 発端の女性の死体の肋骨が折れてたのは間違った心臓マッサージをしたからだ、って批難めいた記事があったけど、俺はそうは思わない。人工蘇生の訓練って最近は学校とか自動車教習所でやると思うけど、初めてやった人はびっくりするくらい強く押すでしょ。そりゃあ華奢な女の子とかだと折れるんじゃないかなぁ。折れた肋骨が心臓に刺さったり肺を傷つけたりと危険な要素もあるけれども、心臓が止まっているんだぜ。そんな悠長なこと言っていられる状態じゃないでしょうが。折れてもかまわないからやれって言う人もいるくらいだ。この落ちぶれ容疑者がやった(のかどうかは知らないけど)心臓マッサージは、正しいかどうかで言えば間違ってたんだろうけど、素人がやったら折れるのは無理がないし、血液が止まって脳死になるんだったら肋骨折ってでもマッサージして救命活動をした方が正しいのではないかな。