バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

今日のネネ

 とりあえずネネは起き上がるときとかくらいだけほんの少し痛がる程度で、ほかはまったくいつもと変わりがない。本当にそれが救いだ。
 起き上がるときは、背中とお尻に手を回していったん抱っこする形にして徐々に体を起こす。そうすれば痛がらない。
 あと、出歩くときは乳母車に乗せるんだけど、そのときもそっと抱えてあげないと痛がる。
 それ以外は本当にまったくの普通な状態で、ビッグCで買ってあげたドラえもんのスタンプセットとかで外出から帰ってきて遊んでたんだけど、気がついたら普通に左手使ってるし。最近消しゴムの使い方を幼稚園で憶えてきて、わざとなんか間違えて書いたりしてわしわし消すんだけど、さっきもなんか書いて左手で紙を押さえて右手でぐわああっと消しているし、全然いつも通りだわ。
 とりあえず子ども用の釣りを付けている。骨折したときとかに付けるやつで腕を釣って負担を減らすようにしているみたいだけど、ネネは体が小さくてすぐにずれちゃうんだね。でも、ネネも気にしないから気がつくと普通に手をぶらぶらさせているし、単に釣りがかばんの斜めがけみたいにちょこんと背中にあるだけ。




 子どもは痛みをあまり感じないようになっているのだろうか。
 俺が14歳のときに鎖骨を折ったときは痛くて眠れないほどだったけどなあ。
 しばらく忘れてたけど、俺が骨折したときのことを思い出した。ブログに書いたことあるかもしれないけど。
 中2の夏休みに家族旅行で岩手県に行くことになっていた。それで、珍しく夏休みの宿題を7月中に終わらせようとした。ある日、午前中にクーラーをがんがんにかけて宿題してたら、いつの間にか寝てた。眠くなった記憶もなくて、気がついたときものすごい冷えた部屋で汗をびっしょりかいてた。なんか夢を見たような気がしたけど、嫌な予感だけしか残っていない。だから、旅行には行かないと決めたんだが、結局行った。
 骨折した日は宮沢賢治記念館だか遠野だかから、花巻市街まで父親と一緒にマウンテンバイクで行った。母らは車で現地集合。わんこそばを食べたような気がするが、定かではない。それからその日宿泊先のなまり温泉の旅館に行き、ついてから上流のダムまで自転車で行こうとなった。
 当時の自転車はジャイアントという台湾のメーカーのもので、安くて性能がいいとBE-PALとかいう雑誌でべた褒めされてて買ったもの。父親が特にはまってしまいロードレーサー風の長距離用のハンドルや距離メーターなんかも付けたりしてた。ハンドルはなんて言ったらいいんだろ。楕円形で真正面だけU字型に突きだしているので、そこにしがみつくとちょうど肘が通常時のグリップに乗せられるから低姿勢になるという感じ。
 ダムからの帰り、一発目の坂がかなり急で、ここで距離メーターに付いている速度計の記録を出してやろうとU字のところ掴んで全開で漕いだ。低姿勢になるので前が見えない。で、坂の下の一発目のカーブは右への急カーブ。山道だからね。防雪なのか落石除けの屋根が付いてて、コンクリ-トの背の高いガード。カーブの先は何十メートルもの崖で下は河原だ。
 50キロ60キロは出したと思うんだよね。気がついたときにはカーブを曲がりきれない。かといってフルブレーキにすればすっ転んで全身が擦りむけるけがになるだろう。擦りむけたらひりひり痛いし、かさぶたですごいことになるから、正面衝突を選んだ。本当に短時間の中でこれはぶつかった方がまだいけると判断したんだね。今考えると漢だなあ。
 気がついたら道路の真ん中で父に抱きかかえられてて倒れてた。全然いけなかった。100%間違った選択をした。
 当時は携帯電話はよっぽどのビジネスマンが持ってたくらいの、かばんくらいでかい物しかなかったし、そんな山の中で電波が通じるような時代でもなかったから救急車を呼べないので、たまたまそこにいたカップルに頼んで旅館に行ってもらい、母に車で来てもらった。
 病院へ向かう途中、ずっと気になってた。というか、朝からずっとなんか見たことがある光景だと思ってた。この辺りは父が好きで何回か来たこともあるし、それでそう思ってたのだと思ったけど、病院について最初に問診した医者の顔を見てわかった。夏休みの最初に夢で見たんだね、全部
 この肝心なことを憶えていればけがせんで済んだのに。以来、嫌な予感がしたときはどんな不利益になろうとも、絶対にやらないということを実践している。でも、嫌なことを予感せんでも指を切断したり、タクシーと正面衝突したりと、まあ、予感なんてそもそもないんだろうけどさ
 そんなことを思い出した。
 ちなみにそのときの鎖骨骨折のときに首の横の辺りの皮膚も裂けてしまい、今でも左の肩の周辺の皮膚は感覚がない。




 今日セントラル・バンナーに行って靴を買おうと思ってたが、売り場が改装で半分になってて買わなかった。ただでさえタイは選択肢が少ないのに、品揃えまで少ないとは。というか、売り場を半分にしたって、レイアウト変えて今までの品揃えをキープするのが普通だと思うけどなあ。半分になったからって品揃えもきっちり半分ってどうかと思う。
 それから、1階の広場では車の展示販売をしてた。景気いいなあ。ローバーとかかっちょいい。ほしいな。でも一番かっこいいのはフォルクスワーゲンシロッコ(シッコロかもしれん)。前に走っているのを見て、日本での販売のニュースでも見てて。金があったら絶対に買いたい車。価格は聞かなかったけど。
 昼はやよい亭で食べた。何年ぶりだろうか。日本のほか弁の元々の定食屋で、こっちではMKと組んでいる。まあまずくもなくうまくもなく。ただ、3人で定食を頼んで飲み物頼んで、アムとネネでご飯を1つお替わりして、デザートを頼んだら会計が600バーツくらいになった。ちょっと高いかな。
 ビッグCでの買い物前に、アムが金行に寄ろうと言い出す。誕生日に自分がどういうのがほしいか教えておくよと。サプライズで買うときに参考になるでしょ、と。そんなん俺の方がサプライズだわ。断った。