バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

イサーン・タワンデーン

ディスコ イサーン・タワンデーン

 昨夜は某誌に記事を書いていらっしゃるU夫妻を、タイの有名雑誌の元カメラマンで今は新しい雑誌の創刊を目指しているSさんに紹介してもらい食事。
 どんな方だろうと、俺なんかは結構小心者で人見知りをするので心配していたら、ファンキーかつこちら寄りの方だったので楽しかった。奥さんまでもがこちら寄りというのがすごく。
 で、このおふたり、元々俺がタイに来るきっかけ、報徳堂の存在を本に書かれていた釣崎清隆さんのご友人だそうで。一度お会いしたくて、本部にはこの方が来たら必ず呼んでくれと散々お願いしているくらい。もしかしたらこれでお会いできるかも知れないとなんかひとり浮き立ってた。
 ちなみにUさんはその釣崎さん所有の報徳堂のユニフォームが欲しくてたまらないということをカメラマンSさんに聞いていたので、1枚余分に持っているので差し上げた。まあ、これがそのうちいろいろと効いてくるぞという下心満点なわけだけど。
 考えてみると書いた本があんな感じだったので、最近紹介してもらえるライターさんや編集者さんはみんな薄暗い内容かエロ系に関わる人ばかり。でもみんな楽しんでいるようなので、自分もがんばらねばいけないなと。やっぱり駆け出しでなかなか仕事をもらえないわけだが、もっとじゃんじゃん前向きに押していこうなと、U夫妻やSさん、これまでにお会いしたみなさんを見ていて思った。がんばっている同業の方を見ると、自分も追いつきたい、とこう元気がでるね。
 ↓一応書いた本↓。担当の方に聞いたら、この手の本では驚異的なスピードで捌けていっているとのこと。買ってくださった方々に改めて感謝です!

 食事はスクムビット・ソイ23のもりもりで。ここは会社員のときに2回きたことがあるくらいで、1階の席のレイアウトが変わっているなっていう印象しかなかった。またもりもりって変な名前と思っていたら、Sさんが言うには近所の元気という店の姉妹店だそうな。
 ここでもうおもしろい話をたくさん聞かせてもらい、次に夫妻ご希望のイサーンディスコへ。パタナカーン通りのイサーン・タワンデーン。ラマ3の方にあるタワンデーンとは全然違う。あっちは一応ドイツ風のビアガーデンだが、こっちはタイ式ディスコ。
 ここら辺にあるというのは知っていたけど、実際来るのは初めて。で、来てびっくりしたんだが、ここの前の中央分離帯の上(というか高架線の橋桁)は俺が初めてレスキューに同行したときの初めての事故現場。やけに変な若者がいっぱいいるなとは思った。みんな酔っ払ってて、レスキューが来たのになぜか自分たちで大騒ぎしながら運んでいってしまった。あれ、首とか痛めてたら今頃半身不随になっているんじゃないかな。知識もない上に乱暴に動かしてたもんな。
 入店時は22時頃とやや早め。ショーが始まってから盛り上がってたね。

 まずはこんなキャバレーショーから。
 ちなみにイサーン・ディスコとは、タイの東北地方イサーンでやっているというわけではなく、モーラムの舞台をカフェ風にした感じ。要はバンコクの普通のディスコと区別したんではなかろうか。モーラムはまあ演歌みたいなもので、タイの結婚式やお祭りで寺などに舞台を設置してショーをする。田舎ではごく普通の娯楽というか。興行する一座みたいなのがその地域に根づいているんじゃないかな。歌手が数名いて、ダンサーが周りで踊って、タイ演歌を中心に歌ありお笑いありの。カフェというのはそれをレストランでやるところと考えていいんじゃないかな。女の子や歌手なんかは口説けば付き合えるので、レストランなんだけどやや田舎の風俗的な一面もあるのがカフェ。イサーン・ディスコも口説き可能だろうけど、こちらは飯よりも飲み中心で踊りに来る感じ。若い連中はステージの上よりも座席にいる女の子をナンパに来てるんじゃないかな。

 前列の左の男の子がもうさあ、ノリノリ。こいつにしか目がいかない。運動量も半端ないし。タイ人ダンサーはややだらけて踊るのが普通。恥ずかしかったり、格好つけるためなのか知らんけど。彼は違う。指の先まで演じてた。ちなみに、この彼と右の彼、たぶんゲイじゃないかと。ナヨナヨ度が。女の子も、このナヨナヨ・ボーイズの間に見える後列の脚の太い子だけ。あとはオカマ。なんという構成。このあとに女の子ばかりのグループ(最初の白いドレスのキャバレーショー風の人たちと多分同じ)はおじさんたちの気に入ったようで、ひとり、俺もかわいいなあ、と思ってた子が集中的にチップをもらってた。

 夜中12時を過ぎるとみんな立って踊り出す。見にくいかも知れないが、写真に白人の爺さんがいて、若い女の子に連れられてきたはいいが、無理やり立たされ踊らされる。疲れて座ってもすぐに立たされる。イサーンのアホ女はこういうことするんだよね。まあ、爺さんも楽しかったと思う。実際、イサーン・ディスコは他の国にはないタイ独特のディスコなので、アメージング過ぎて結構楽しい。
 その後U夫妻の希望でテルメーに。スクムビット・ソイ15の。ここは相変わらずすごいところだね。白人は今回は少なめだった。女の子も結構かわいい子もいるし、とにかく、バンコクの夜遊びシーンの女の子のかわいさはかなり底が上がってきていると感じる。
 外に出たら、タニヤのスーパークイーンでもう何年も前から知っているモーちゃんに会う。屋台で飯食ってた。お店の友だちって言われたけど、全然知らない。で、そんなことしたことないのに、チューして、みたいなことを言い出し。なんでだよ。しかも道端で。隣の席に日本人のおっさんが四人くらいいてこっち見てるし。勘弁してって逃げた。
 楽しい夜だったわ。