コラート中日

　また悪夢にうなされた。取材旅行の初日から最終日前夜まで、だいたいこんな感じ。マックスにうなされるのは初日の夜ね。そこからだんだん弱まっていく。
　よく「取材でいろいろなところに行けるなんていいね」なんて言われるが、そんなこと、全然ないっす。ネタが行くまで取れるかわからないし。企画書のための調査的な取材ならまだ少しは気楽だけど、それも旅費を損するからできるだけ成功させたい。そして、今回のように出版日程も決まっている場合はさらにプレッシャーがかかるよね。事前に見に来ていたとしても、今回それを超えるネタを仕入れられるかはわからないわけで。しかも、失敗は許されないし。
　なので、取材旅行で安心できるのは帰りの日くらい。それも帰路の出発時点かな。家が近づくと得られたネタをうまく料理できるのかで不安になってくる。
　今朝はピマイ遺跡に行ってきた。最近こういった歴史物に感動する自分がいるね。年取ったのかな。昔は、東照宮?　つまんねええええ、って思ってたけど、今はまた行ってみたいものね。ピマイはクメール遺跡なのでなお興奮する。古いものには台北の故宮博物館とアンコールワットにしか感動しなかったタイプなので、その繋がりでね。
　それから、コラート市内も歩き回ったよ。最終的におもしろそうなパブを見つけて、ひとりで飲んでいる自分が恥ずかしくなりいの。
　コラート、いいよね。