バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

タイで最もおいしいチップスはこれだ!

 中学生のころに「カルビー ポテトチップス うすしお」を気に入って、よく買っていた。小さいころは床屋に行くと帰りに小さいコンソメ味をもらい喜んでいたものだが、塩味がずっと好きだったんだろうね、オレは。うす塩味に出会ってから、これだ! とピンときて、今でも基本的には塩味のものしかポテトチップスは食べない。まあ、一時は湖池屋のり塩に浮気していたことは認めるけれども。

 確か中3の冬だったと思う。その日もコンビニでうす塩を買ったものさ。ただ、持った袋の感触に違和感はあったのは憶えている。ジャリジャリしているのよ。もしかしたら細かく割れてしまっているのかもしれないくらいにしか思わなかった。

 そして、家に帰って開けてみると、妙に塩の結晶が。口にしてみると、塩辛いものが大好きなオレでも食べられないほど、それはそれは塩っぱい。うす塩ならず「超塩」である。

 あれ、なんだったんだろうな。

 ま、いずれにしてもチップスと言えばオレの中ではポテトチップスだった。イギリスのフィッシュ&チップスとか意味がわからないレベルである。とはいえ、世の中にはいろいろなチップスがある。

 小学生のころに青森に行った際、たしか十和田湖の湖畔近辺でりんごチップスなるものを買った。これが酸味があって、ひと口目はまずいと思うのだが、それが段々とクセになり、意外とおいしかった。

 りんごチップスはもう存在しないのか、そもそもそう簡単に手に入るようなものではないのか、それ以来食べてはいないが、最近、ふと思い出してあるチップスを探しに出かけた。1999年9月ごろにタイ旅行に来たときに、プーケットでみつけたチップスだ。

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サムイという名の商品。

 プーケットでみつけながらも、商品名はほかのリゾート島の名前から取った「サムイ」とある。当時すでにタイ語を読めたが、こういった特殊なフォントは読めなかった。それが幸いして、プーケットでこの製品に出会ったのだが、最初は10パックくらいセットで軽いのでお土産にと買っただけだった。

 そして、ホテルに戻って、特にすることもなく、酒のつまみもなくなったので、これを開けて食べたところ、なんとまあおいしいことか。

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香ばしく揚げられている。

 このチップスはココナッツチップスである。ほどよい甘さで、香ばしくて、食感もカリカリで、なんというか、すべてが最高なのだ。クセになる味わいで、あのときの感動は今も忘れていない。

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パッケージの裏側。

 初めて食べた時点では商品名を理解していないので、また食べたいと思い立ったとき、探しようがなかった。そこで取材でチャトチャック・ウィークエンドマーケットに行った際、どこかにあるのではないかと探したところ、時計塔の近くにある乾物屋に置いてあった。商品名こそわからなかったが、パッケージのデザインと猿だけは憶えていたからすぐにわかった。ありがたいことに、20年の時を経てもこの会社がデザインを一切変更していなかったのだ。

 チャトチャックではひとパック20~30バーツだったような。日本円で70~105円程度か。10パックセットもまだ健在で、パックで買う、あるいは多く買うと単価が安くなるのだ。味も変わらずで、久しぶりにあの感動を味わうことができた。

 ちなみに、ココナッツチップスは違うタイプもあるので注意だ。

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ココナッツのドライフード?

 好みにもよるが、オレは正直まずいと感じた。あくまでもサムイと比較しているからなので、こっちをおいしいと思う人もいるかも。

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中身はこんな感じ。

 カリカリしていないので、蒸してあるのかもしれない。家でこれをココナッツオイルで揚げてしまえばサムイっぽくなるかもしれない。あるいは、この製品は料理に使うといいのかも。

 いずれにしても、ココナッツチップスサムイに限るのである。