バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

やっぱりタイ人の臨機応変さってすごいな

 タイは非常事態宣言などで飲食店は営業できないわ、飛行機も飛べなくなったのでパイロットも休業状態だわ。日本だったら補償しろとかいろいろと騒ぐところだろう。もちろんタイもそうなんだけど、日本みたいにだったら営業するみたいなことにはならない。ちゃんとルールは守る。法的拘束力があるってのもあるけどね。

 補償も政府から出るものの、すべてではなくて抽選的なところがあるので、全員が受け取れない。飲食店もテイクアウトならOKということで、これまでそういうことをしたことがない飲食店も弁当などを始めているし、なんなら小売店も弁当などを出して売っているみたい。政府に頼れないなら、自分たちでどうにかするという姿勢というか。パイロットなんかはフードデリバリーのアプリに登録して、配達とかやっている人もいるみたい。この臨機応変さは素晴らしいね。

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ファッションブランドがマスクを売っていた。

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携帯ショップもマスクを。

 デパートも小売店は全部ダメなんだけれども、もうどうしようもないからと、携帯ショップやジーンズのブランドとかがマスクを売り出している。全然足しにはならないけれども、なにもやらないよりはと始めたのかな。みんな、文句ばかりではなく、がんばっている感じだ。

 日本のメディアなどでは結局のところ、外出自粛などはウィルス蔓延にあまり関係がなかったとか? そんなものがあるみたいだね。結局、ウィルスが含まれる唾液などが飛沫で飛び、それがドアノブだったりなにかに付着し、それを触って口から感染するみたいな。だから、外出自粛は意味がないという。

 まあ、わかる気もするけれども、でも最終的にはルールを守らないヤツらの基準に考えないと、蔓延は終息しないのではないか。そうなると、外出自粛の効果もそこにはあるのではないかと思うわけで。タイもベトナムも、結果的には封鎖して、市民を外に出さないことで封じ込めに成功したという面は否めないのではないか。

 いずれにしても、先進国は法令的に外出を禁止することができなかった。東南アジアなどは政府的にも法律的にも、それから国民の気質的にも強硬な手段を実施することができたのは、ある意味では稚拙な国であるからというのもあったかもしれない。でも、結果的にそれが正解になったとも言える。

 結局、北斗の拳とかマッドマックスの世界じゃないけれども、権力とか物理的な力がグループを支配した方が、’こういう混沌としてしまった状況では有利なんかな。まあ、結局なにが正しかったのかは数年後にわかることでしょう。そのときに人間社会はどう精力が変わっていくのか、楽しみだ。