バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

アユタヤの象乗り場は普通にやっているじゃんか

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アユタヤの象乗り場。

 なんかネットでアユタヤの象乗り場が閉鎖したって去年くらいに読んだんだけど、普通にやってたよ。

 アユタヤは世界文化遺産に指定されていて、その中心となるのがワット・プラシーサンペットだ。CNNが選ぶアジアの心霊スポットにも選ばれた場所で、その近くにこの象乗り場がある。

 まあ、今はこういう状況なので客はタイ人しかいないけれど、通常時は外国人が多くて、特に日本人がいっぱい来ている。そのため、チケット売り場も日本語があるし、簡単な日本語なら象遣いとか従業員が話せる。逆に言うと、その分、ボッタクリとかすごいけどね。

 ある意味日本のサービス業も学ぶべきだと思うけど、まあ、タイ人のこの精神はすごいなって思うね。外国人は金持っているだろうという考えと、外国人だからぼったくってもかまわない、客が来なくなったっていいっていう精神ね。長い目で見ればマイナスになるんだけど、長い目で見ていないし、今しか見えないからもうだめなんだよね。だから、閉鎖したって聞いたときに驚きもしなかった。むしろコロナ後に再開できていることに驚きさ。

 こういうぼったくってもかまわないってのはゴーゴーバーとかと同じだもんな。こう言っては悪いが、タイは学歴と社会的地位、そして民度が概ね比例するんだよね。しかも、大卒もタイの大学と外国の大学を出ている人でも雲泥の差があるというか。2014年ごろのバンコクシャットダウンのときに如実のその結果が見えたというか、取材していて感じたよ。考え方が全然違う。タイのハイパー富裕層たちが自分たちの地位と資産を守るために作り上げてきた教育格差にすっかり乗っかっている。そんな人たちが閉じられた世界の中でよいしょされていて、だからこそ外国人からぼったくってもなんら問題ないというか、問題があることを知らずにいるみたいな。

 外国人が金を持っているって考え方もどうなんだろうね。日本人なんて最早タイ人より貧しいでしょうが。心も金も乏しいのが今の日本人って感じだ。そこからぼったくるなっていうの。まあ、国が外国人料金なってのを用意しているくらいだから、このまま貧しいふりしていた方が結局富裕層とかにはいいんだろうな。

 先日ツイッターで誰かが「無教養の状態が最も自信に満ちあふれている状態」みたいなことを書いていたけど、ホントそれなんだよな。そして、タイの頭がいい人は本当に頭がよくて、国民をいとも簡単に操っていて。

 って、象を見ていただけなのに、ちょっとやな気持ちになってしまい。でも、日本の過剰サービスはタイを見習うべきとも思うわ。いいんだよ、嫌われたって。がんばるとそれこそアホが「客は神様だろ」って言ってくるわけで。神様がなんで下界の飲食店で飯食うんだよ。そんなわけねえだろうが。それもわからないアホが日本には増えているんだから、そういうのはいらんって言った方がいい。

 結局さ、安い店でも高級店並みのサービスを求めるからおかしくなるんだって、日本人は。安い店は安い店なりでいい。そうしないと、高級店に行かなくてもいいじゃんってなってきて、いい店・悪い店の価値観がおかしくなる。安い店にしか行けないヤツは安い店で満足していればいい。上を求めるなら稼いでいい店行って金を遣えって話だ。そうすればもっと世間の金回りもよくなって、みんなハッピーになって、イライラしない、いい国になるよ、きっと。