バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ビザがさらに自動延長になり

 21日にタイ政府が7月31日まで自動延長をしていたビザを、さらに9月26日まで継続することに。元々は4月末だったかな。それが7月まで延び、今度は9月まで。日本は飛行機がギリあるけれど、実際には飛ばない国もあるから助かる人も多いでしょう。

 オレも本来は5月で切れるはずだったので、なにもせずに延長は助かるけれども、なんならこのタイミングで日本に行ってもいいかなとさえ思っていた。仕事もだいぶ減っているし、出稼ぎも兼ねて、かつタイではできないことをしようかなと。

 ところが、日本が今危ないでしょう。日本に暮らす日本人って結構感性ヤバいよ。自覚した方がいい。友人は発生してしまったウィルスと共存するのが道だって言ってたけれども、それにしてもここのところ毎日数百人ずつ新規感染者が出ているでしょう? ある程度コントロールしてから言わないと。アジア圏内では日本はかなり危ない国だと見られている。外国人観光客に頼らざるを得なくなっているような国なんだから、そのあたりちゃんとしないと。

 だから、自動延長はちょうどいいなと。同時に、タイ政府は8月末まで非常事態宣言を延長したので、もう年内に外国人観光客受け入れは厳しいという話がいよいよ現実的になりそう。

 とはいえ、タイ政府の非常事態宣言の延長は必要だったのかね。国内新規感染者が公式発表ではゼロになっている。感染者は全部外国からの帰国タイ人で、いずれも隔離中に発覚しているので、実際的にタイ国内での感染リスクは限りなくゼロに近づいた。なのに、非常事態宣言の延長とは。結局、強硬策に出るのにその方が都合がいいからでしょうね。今タイ政府は評価がた落ち中で、若い人たちを中心にした反政府デモが18日に起こっているし、そのあたりの取り締まりをしようという魂胆もありそう。って、コロナ関係ないし。

 結局そこなんだよな。先日バンコク市内とパタヤの方でコロナ感染者が出てしまった。これは外交官と海外の軍人が特別待遇、つまり強制隔離なしで入国して、しかも感染していたのに街をうろついていたという。こんなのタイ政府のダブルスタンダードなだけであって、国民は一切関係ないし。

 これって国鉄の禁酒に似ているよな。タイ国鉄は数年前から列車内や敷地内で一切のアルコール摂取を禁止している。これはちゃんとした法令にもなっているので、違反すれば刑罰がある。

 この法令が施行されたのは、飲酒と違法薬物による酩酊状態で未成年の女の子を列車内で強姦し殺害、走行中の列車から投げ捨てた事件がきっかけになっている。タイの列車は必ず鉄道警察官がひとりは乗っているのだけれども防げなかった。

 で、問題はその犯人が、国鉄の職員だってことだ。その車両に乗っていた職員(勤務中だったかは忘れた)が事件を起こしている。なのに、しわ寄せを客にってのが、今のタイ政府の非常事態宣言延長に似ているなと。