バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

金があるところにはあるんだよ

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高級物件。

 先日、ちょっと頼まれごとがあって、新築の物件を見に行ってきた。ムーバーンといって、プロジェクトエリアのセキュリティーとか管理がちゃんとしているので、一軒家を自前で持つよりも安全だったりクラブハウスとかがあってプールとか会議室が利用できるメリットがある一方、マンションと同じで管理費がかかる。しかも、管理費はマンションよりもかなり割高になる。

 まあ、タイは銃社会なので、セキュリティーを自前で雇えるくらい金持ちならともかく、ある程度の層はこういうムーバーンの方が安心感が高い。狙われにくいし、なにかあったときに管理会社を頼ることもできるし。

 そんなムーバーンも、今やすごく高い。見に行ったところは30ラーンという値段だ。つまり、3000万バーツなので、日本円ではほぼ1億円となる。しかも、場所は結構な郊外だ。車保有は前提だし、日本のように電車もあるわけではないので、なにがいいんだかさっぱりわからない。

 うちの近くもムーバーンができていて、数年前は800万バーツだった。それでも3000万円くらいにはなるわけだから、結構高いなと思っていた。そのムーバーンが第2工期に入り、拡張エリアに新しく建てた家が売りに出始めた。で、それが2000万バーツくらいになっている。同じ間取りどころか少し狭くなっているのに倍以上の値段設定になっていた。

 このご時世だし、数年前からコロナに関係なく不景気だって言われてきたのになんでこんなに強気な設定なんだろうか。この先バブル崩壊して、売れ残るだろうし、買って売っても売却益も出ないどころか、ローンを払っていけるのかね。

 ところが、見に行ったムーバーンのすべてが高い方から売れていた。安い方から買われるだろうと思っていたら、高い方から買われている。金があるところにはあるんだな。

 だいたい、画像の一軒家とかは3階建てで、一番下のグレード以外はエレベーター付き。でも、管理費が月間で2万バーツくらいかかるし、ほかに管理費も月々数千バーツはかかる。保有しているだけで何十万バーツが年間に消えていくわけ。どんだけ金持っているんだか。

 中には日本の建築会社とかと組んで建てているムーバーンとかもあったな。まあ、タイ人にはどんな会社なのかわからない人も多いだろうから、どのムーバーンもそれを一番の売りにしていなかったけど。日本のゼネコンの家はやっぱりどことなく日本っぽさがあったね。造りよりは耐震性とかあるといいな。タイは地震がない国だけど、ときどき中国の地震とかミャンマー地震で揺れるから。