バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

コンビニのビールが少しずつ充実化

 かつては日本に行くとコンビニにまずは行ったものだ。2010年前後から和食ブームになって、そのくらいに大戸屋も登場して、日本の味で食べられるものが増えた。でも、コンビニのおにぎりだけはなかったので、そういうのが食べたくて。

 今はそのコンビニおにぎりでさえバンコクでは普通に食べられる。種類は少ないけれども。あとは、コンビニ弁当とカップラーメンくらいかね。充実していないのだ。

 あとは、ビールだ。ビールの充実度は日本は半端ないね。むしろ異常だと思う。なに、あのハイボールの種類とか。濃いめ、薄めとかやり過ぎだ。あと、ストロングゼロとか、とにかくすごいね。酒飲みには天国だわ。そんなに高くないしね。

 タイは酒税が高いので、アルコールが高い。コーラが350ml缶で15バーツくらい? ビールは同じサイズで35バーツくらいだよね。ベトナムなんかいい銘柄でも2万ドン前後だから100円くらい。コーラとの値差が数円レベルなんだもの。タイもベトナムを見習えっちゅうの。

 一応、タイと日本はJTEPAだったかなにかの協定で、日本産の日本酒と焼酎は輸入関税をゼロにできる。でも、結局酒税が上がっていったりするものだから、大して販売価格に影響せず。

 オレは元々焼酎が飲めなくて、こっちで芋焼酎を飲めるようになって、それで友人らと飲みに行ったら黒霧島なんか開けちゃってね。あるとき成田の免税店で買って帰ろうと思ったら、黒霧島って1000円台とかだった気がする。タイで飲んでたときはボトルが1800バーツだったので、当時だと5400円くらいか。

 だから、オレはニセモノだと思ってね。免税店で職員に「黒霧島の本物を買いたい」って真顔で言ってしまったよ。それくらい、タイはアルコールが高い。

 そして、ビールは元々そんなに人気がない。消費量も東南アジアはやっぱりベトナムで、タイは最近増えてきているけど、でもまだまだ。酒税とアルコール度数の関係からコスパがよくないと判断されているのかな。

 それでも、最近は珍しい輸入物ビールを扱うバーとか増えているし、コンビニでもラオスのビアラオ、バドワイザーとかも売られるようになってきた。

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コンビニでも手に入るようになったバド。ベトナム産かな?

 中でも、シンハビールとかチャーンとかの大手がクラフトビールっぽい銘柄を出すようになってきたことが大きい。シンハなんかは「est.33」というマイクロブリュワリー付きのパブレストランをバンコクに数軒出していて、シンハの黒生なんかが楽しめた。そこで売っているいくつかのビールを商品化して、今コンビニに置いている。

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シンハのクラフトビールタイプの缶。

 出たのが一昨年くらいかな。そのときはとにかくひどかった。今でこそ飲めるようになっているチャーンも、1990年代の出たばっかりのときはホントひどいビールだった。日本の発泡酒のような、アルコールの味しかしない、コクのないビールだった。

 でも、今はチャーンもだいぶよくなったので、このクラフトビールも10年後に残っていればイケるようになるかな、と思っていた。ところが、最近飲んでみたら、だいぶ味がよくなっていた。進歩が早いので、今年か来年にはもっといいものになっている気がする。

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クラフトビールっぽいものが充実してきている。

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シンハ、チャーン、チアーなんかが出している。

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クラフトビールの缶は柄がお洒落だったり、マットにして手触りがかっこいい。

 あとは元々あったビールとか、クラフトビールではないビール銘柄も増えている。

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シンハの。

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シンハのライト。

 サイズが大きいのが出てたりとかもあるね。

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以前からある銘柄だが、このサイズはなかった気がする。

 クラフトビール系の価格も大体60バーツ前後といった感じで、輸入物よりは安く飲める。あとはもっと味が突き抜けてくれるといいのだが。