幸楽苑はおいしいと思うのだが

　何度も言っているかもしれないが、オレは若いときからタイばかりなので、日本語はできるけども、日本のことをよくわかっていない。ましてや人気の飲食店などは1998年以前にあった店ならなんとなくわかるけど、それ以降はほとんどわからない。

　いや、それ以前にあったって行ったことがなければわからない。大戸屋がいい例だし、ラーメンの幸楽苑もそうだ。こういう店がタイに来るたびに在住日本人同士で話題になるのだが、元を知らないから。元ネタを知らないパロディーを見てもおもしろくないのと同じで、ありがたみは基本的にない。

　で、何年か前に幸楽苑が来て、ちょうどそのタイミングでバンコクにて娘と一緒の取材があったので、帰りに寄ったんだ。当時はエカマイにしかなかったのかな。実際、値段も高くないし、おいしくて、かなりいい印象だった。サイアムパラゴンの桂花ラーメン以降、バンコクに来る飲食店が高額になった。それに追随しなかった感じというか。

　それ以前はラーメンって言うと8番らーめんとらーめん亭とかくらい。プロンポンはめったに行く場所じゃなかったからあれだけども、ソイ24のらーめん一番とか、フジスーパーのソイのミンミンだっけ。あのあたりもか。もうちょっと前だとスリウォンとスクムビット通りソイ11にネギらーめんってあったな。あと、カオサンだとレックさんらーめんか。瞬間的にはスクムビット31に偽の王将があったな。

　当時これらは1杯100バーツ前後で、今よりは安いけど、物価感覚からすればまあ今のラーメンほどではないけど高いという印象だった。しかも、スープはインスタント麺並みにコクもないしな。でも、ほかになかったからありがたかった。

　それらと比べたら今のラーメン店は無茶苦茶にレベルアップしている。でも、高すぎるんだよ。うまいけど、値段に引くんだよなあ。そうなると8番がちょうどいいかもって思っちゃう。

　そんなところに幸楽苑が来て、ホントありがたいね。でも、家の近くにないから、なんだかんだ言ってもまだ3回しか行ったことないけど。麺が好きだな。なんかちょうどいい。

　でも、逆に日本だとどうなんだろうか。日本も同じ味なのだろうか。それとも日本だから、もっとおいしいのだろうか。実家から車で都心に行くときにいつも通る道に1軒、幸楽苑がある。でも、そこは緑色の看板なんだよな。あれ、なにが違うんだろうか。

　と言いつつ、調べたりするほど興味があるわけではない。だいたい、日本に行ってわざわざそこで食べる暇がない。ほかのチェーン店よりは幸楽苑は行きたいんだけどね。でも限られた滞在期間だと、どうしてもほかの候補が優先されるんだよなあ。