バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

優先席

 相変わらず日本は電車内の優先席で譲ることはしないな。

 不思議なのは、いろいろ細かく設定があって、それに従うのが日本人のくせして、優先席だけは守らないんだよなあ。エスカレーターだって左にみんなきっちりよけて立つくせにさ。なんでだろうなあ。

 まあ、優先されるべき人がいないなら座ってもいいと思う。というか、あくまでも優先だから座るなってわけじゃないし。駐車場のハンディキャップ専用とも話が違うしさ。だから、ドアが開いてまっすぐに優先席に向かって行って座るのはいいんだよ、別に。

 でも、昨日見てたら、小さな赤ん坊を抱えた人が入って来たのに、誰も譲らなかった。それってどうなんだろうな。もはやそれに慣れているから、譲らないことに罪悪感が薄れているんでしょう。

 オレはそういうのが面倒なので、よほどすいていない限りはずっと立つ。まあ、オレなんかが座ると1.2人分くらいの幅を取るから座らない方がエコなんだけどさ。でも、わりと座りたい人って多いみたいだな。座ることが悪いわけじゃないけど。

 1歳になるかならないかの年齢だったし、女性も小柄だったから、ホント譲らないことが異様に見えたね。たったひとり、若い兄ちゃんが立てばいいのに。どうして気を配らないかねえ。

 日本だと赤ん坊の泣き声とかをうるさいって言う人もいるくらいだしな。だから、妊婦とか赤子を抱いている人は優先の対象外なのかな。でも、そう思ったから優先席マークの下のイラストを見たけど、一応赤子を抱いている人も描かれてたけどね。

 子ども嫌いの人ってなんなんだろうな。そういうのって人間というか生物そのものを否定る気がする。生物どころか自分自身も、だよ。誰だって通って来た道でしょうが。子どもはうるさいとか、わがまま言うとか、泣くとかいうけど、子どもってそういうもんだからな。犬に向かってワンと鳴くことが許せないっていうのと同じだと思う。

 結婚して子どもを作らないのも時代的にはあってもいいかと思う。でも、正直に言って、生物的には子どもを作らないのって変なことだとも思う。そういう人はだいたい子ども嫌いだよね。仕事とか、いろいろな理由でってのもあるけれども、結婚するかしないかは別として生物の本能としては子孫を残すってのが使命であるわけで、嫌いだからってのはなんか動物として問題がある気がしてならない。動物の中には本能的に子育てができない/しないタイプもあるようだけど、人間は今それが多すぎるような気もする。

 幼稚園とかがないっていう問題から子どもができないってケースもあるだろうな。これもやっぱり子どもの声がうるさいからとか。しかも、高齢者が言うってんだから、世の中どうなっているんだか。除夜の鐘とかなくなったところだってあるしな。ホント、そういう高齢者はこの世から退職してほしいね。アンタはあと何年かでおさらばだろうけど、こっちは順当に行けばあと何十年かこの世にいるわけだし。余計なことを言わんでほしい。