バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

歳を感じるとき

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 タイにいると日本のコンビニ弁当とか、ファミレスとかで食事をしたいと思うときがある。和食ブームでなんでも食べられるようになったバンコクだけれども、このふたつだけはまだない。日本でしか楽しめないものだ。

 グルメというわけではないが、オレだっておいしいものが好きだ。食べることが好きだ。でも、一方で同じものを毎日食べることもできる。飛行機の機内食もあのクオリティだからこそおいしいのだとさえ思うし。

 だから、たとえばピザを食べるときも、本格的なイタリアンの石窯で焼いたようなピザも嫌いではない。おいしいと思うけれども、一方でドミノピザの昔からあるバージョンの、周りの耳の部分が完全にパンってくらい分厚いやつとかが好き。むしろあれだけを食べたいと思う。

 数年前にバンコクにもドミノピザができて、やっとあれが食べられるようになった。そして、同時に子どもたちも大きくなって、よく食べるようになったから、ビザを頼んでも、頼むたびに食べる量が増えていくから、最近は毎回、子どもたちが食べ終わるまで待って、余ってから食べるようになっている。そうでないと満足しないで終わっちゃうからね。

 で、たまに息子とかは耳の部分は飽きちゃって食べ切れないわけ。そうすると、オレとしてはありがたく食べる。なんせ、むしろそこが食べたいくらいなんだから。ああいう、味のない部分ってのが好き。フランスパンもたまに買ってきて、なにもつけないで食べたりするし。

 とはいえ、実際にたくさんピザが余ったとしても、案外に食べ切れないんだよな。普段生活していて年齢を感じることはない。そこまで活発に動いていないというのもあるけど。でも、唯一年取ったなと感じるのは食事のとき。

 たとえば、昔からのつき合いがある人と一緒に飯に行って、当時の感じで今も同じくらいふたりで頼むけれども、結果食べ切れないってこと、よくある。意外と入らない。自分では注文時にむしろ少ないかと思っていても、現実は逆で、思っているのと、体の実際の反応が違うというか。

 特にひとりで家飲みのときはそれをよく感じる。ビール3本とか、それにウィスキーとかいろいろ買って帰り、スーパーでは足りないかな、足りなかったらコンビニかな、なんて思いつつ。つまみも大丈夫かなあ、なんて。

 でも実際にはビール1本くらいで無理かなってなる。がんばって2本目を開けても、半分も飲み切らないうちに眠くなる。つまみもほとんど食べないし。そういうときに、ホント自分の年齢に愕然とするというか。