バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

パッカナムーグロープ

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 パッカナムーグロープ、あるいはカナムーグロープってのもタイ料理の中では好きなものの方だ。

 パッカナはカイラン菜だっけかな。チャイニーズブロッコリーとかとも呼ばれているはず。そんな野菜なんだけども、これってこの料理以外で使うことってあるかね。まあ、たまに湯がいたやつが地毛合わせになっているとこともあるけど、でもそれもだいたい豚肉と一緒に、のはず。ムーマナーウなんかは生のまんまだったような(あれって、パッカナーだよね?)、あとはカオカームーとかもそうだったのではないかな。

 パッカナムーグロープは、要するにパッカナと豚の三枚肉のから揚げを炒めただけのもの。基本は辛くないけれども、辛い店もある。というか、画像のは辛い。ひょっとしたらアムが辛くしろって注文時に言っている可能性もある。

 ムーグロープのカリカリ感。パッカナのちょっと苦い味。これが程よく混ざって、米が進むというか。脂っこいので朝からは結構きついが、米にも合うし、米なしのものはビールに合うし。万能型って感じの料理だな。特にムーグロープがちょっとしなっとなっているのも好きだったりする。

 って、ムーマナーウってさっき書いて思い出したが、最近ムーマナーウ、食べてないなあ。茹でた豚に生のパッカナ、それからナンプラーをベースにしたトウガラシだらけのタレで食べる。ムチャクチャ辛くて、ビールに合うんだな。

 これまででムーマナーウが一番おいしかった店は、カオサン通りの角にあったガリバーってバーだ。ここは90年代後半、あるいは2000年代初頭は普通にバーレストランで、むちゃくちゃいい店だった。でも、いつからかわからないけど売春婦ばかりがたむろするようになって、変な店になってしまった。普通のバーレストランだったときはホント落ち着けて、しかもタイ料理がどれもおいしくて、中でもムーマナーウは最高だったんだよな。

 調べたことがないし、今もあるかわからないけど、ガリバーは同じロゴの店がスクムビット通りソイ5にあった。あれ、同じ店かな?

 カオサンは2000年代初頭まではある意味では純粋なエリアで、金がない旅行者ばかりのエリアだった。それがだんだんタイ人が来るようになって、どこもかしこもお洒落なバーみたいになって。そして、終いには売春婦がウロウロするし。せめてガリバーだけはそういうことろになってほしくなかったな。って、だいぶ前に形が変わってて、もうないのかもしれないけど。

 というか、本当にガリバーって名前だったっけ? うろ覚えでガリバーを連呼してみたけど。