レスキューミーティング
午前中、また早くに叩き起こされて市場に行った。
8時半くらいか。もうちょい早く行かないと、フル操業を見ることはできないらしい。
アムが果物を買っている間、ネネとぶらぶら歩いてたらロッタリー売りのおばちゃんがいて。
ロッタリーはそのまんま、タイの宝くじ。カオサン近くの宝くじ市場から宝くじを仕入れた人たちが、自分の利益をのせて売り歩く。市場では1枚45バーツなんだが、2枚くっついてて100バーツとか110バーツで売られている。毎月1日と16日が当選日で、組番は基本関係なく、1等が200万バーツ。組番も当選発表時に出るんだけど、それも合っていると倍になるとかならないとか。それから券の図柄がいろいろとあって、当選金の一部がその図柄の基金かなにかに自動的に寄付されてしまうらしい。
で、ネネがロッタリーを覗いて、ばしっと1枚つかんだ。
これは神の啓示!
アムを呼ぶ。俺、財布持ってなかったから。ネネがつかんだことを説明し、買わせようとするが、そんなのたまたまつかんだだけだ、と。
同じのをつかむかどうか、ネネに選ばせた。
全然違う番号をばしっとつかんだ。
じゃあ、これにする?
よく見ると左手でもう1枚つかんでいる。
こっちの番号の方がよさそうなので、左手の方にした。
って、俺が選んでるじゃないか。ちなみにネネが選んだ最初の番号は76700603とかそんな感じ。桁が違うかもしれんが。16日発表で。最初のが当選してたらアムをしばいてやる。
最後に米を買うというので、キロ売りをしているところに買いにいった。普段、ビッグCで5キロの袋買って、それで1ヶ月以上は持っているし、とりあえず3キロでいいじゃない、と。アムは、3キロでいいのか? と。
したら店のおっちゃんに。
「この3人が1ヶ月食べるのって何キロくらい?」
おっちゃんが知るわけないだろう。天然はすごい。おっちゃんに訊くな、って言ったら、もしかしたら知っているかもしれないじゃないか、だって。
アムにはかなわない。
夕方、ボスの自宅前でミーティング。3ヶ月に1度やっている定例会議。まあ、特に新しい話はなく。
暇なのでちらちらとハマさんと話をしていたんだが、昨日ナナのゴーゴーに行ったら前から顔見知りのウェイトレスと話をして、太ったね、と言われたらしい。体が全体的に太ったと。かなりショックだったと言ってたので、
「そのうち慣れますよ」
とアドバイス。
「いやぁ、でもそんな風に言われると、もう終わっている感じじゃね?」
「そんな、したら俺、もう終わっているじゃないですか」
「ハハハハハ」
そんなことないよっていう風には言ってくれないんだ? 笑いで肯定されたよ。
そのあとも、書記の女の子が持っているが、俺は携帯電話だと言い、ハマさんはボールペンだと議論。最後に見たらボイスレコーダーだったりと、たった数メートル前の物がちゃんと見えないという、なんともおっさんな一面をふたりでさらけ出してしまった。
あと、会社のターンちゃんが俺のことを好きかもしれない、と書いたブログについて、本当? と。本当ですよ、と。スーパージュニアの写真を出してきて、こういうのが好きと言ったのは本当か? と。だから、本当ですよ。
「ちゃんとそういう風に言った?」
妄想じゃねぇよ。しかとこの耳で聞きました。
どんだけ疑っているんだ。っていうか、疑うってどういうことかと。
しばらくしてボスがなんか言ってたのだがよく聞き取れなくて、ハマさんに「なにがやっちゃいけないって言ってたんですかね、今の」と訊いたら、
「聞いてなかった。っていうか、ターンちゃんが高田君のことを好きなのかどうか、なんか解せない話だから、そのことを考えてて聞いてなかった」
まだ疑っているのかよ。俺だってたまにはモテるのさ。
ミーティングは19時半にはじまって、22時まで延々。なんか近々サッカーをやらされそうだ。30秒くらいで交替したい。
みんなはそのまま待機に入ったけど、俺は明日ネネのワクチン打ちがあるので出ない。ハマさんは、さぼり?
生脚天国を通って帰ったが、あそこは夜中2時以降がおいしい場所だということがわかった。横丁はむちゃくちゃ白くてかわいい子がいた。質が高い。