バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

近所のしゃぶしゃぶ屋へ行った

 直帰で家についたのが6時前くらいか。
 ネネが遊んでいるところを眺めていた。
 近所の子にお父さんお母さんもいっぱいいるんだが、みんなこんな時間にいるって何をしてるんだろうね。俺みたいにさぼっているんだろうか。
 夕飯は作っていないと、堂々と言うアム。近くの屋台にしようかと思ったけど、そこまで行くのすら面倒でしゃぶしゃぶ屋に行くことにした。
 だが、ネネが動かない。正確に言えば、動き過ぎてて捕まらない。
 お母さん連中と話をしてたら、日本人のハーフの子は、旦那がバカ共の行く幼稚園には行かせたくないから日本の幼稚園に行くんだって。乱暴な子たちとは一緒に育てられないって。一番暴力振るうのが自分の娘だってことを知らないらしい。ちょっと声を上げただけで叩いているみたいだから、子どももちゃんと親を見て育っているんだね。っていうか、日本の幼稚園って普通申し込みって12月くらいまでじゃないの? いい幼稚園は空き待ちもいるだろうから、4月に行ってぽんと入れるものじゃない気がするんだが、どうだろうか。
 ネネはプールに足を突っ込みびしょびしょになってる。たまたまアムが替えのズボンを持ってたから着替えたのはいいけど、今度はびしょびしょのプールサイドに座ってた。着替えた意味なし。
 7時くらいになってやっとしゃぶしゃぶ屋へ。隣の棟に住むタイ人の友人C。俺は全然会わないけど、アムはちょいちょい会っているみたいね。セブンの前で会ったんだけど、目の前に来るまで誰だかわからなかった。スンゲェ手を振ってくれてるんだけど、アムの知り合いかと思って見ないようにしてた。ネネはときどき、Cに会った、とか、Cは何階に住んでいる、とか話題にするんだけど、今日は完全無視を決め込んでた。
 しゃぶしゃぶ屋へは一番乗りだった。そのあとすぐに満席になったから、結構儲かっているんじゃないかな。
 食べてたらアムの電話が鳴り、乱暴な子と弟、そのお母さんが来るという。その日本人のお父さんはぷいとどこかへ出て行ったみたいなので、しゃぶしゃぶ屋にいるなら一緒に食べたいって。っていうか、行先とか何も言わないで行っちゃうのかよ。すごいな。家庭環境というか夫婦の関係が普通とは思えない。とはいえ、家族っていうのは外からはわからんものだからなあ。あれでいいところがあるのかもしれんが、「バカ共」とひと括りにされている側からしたら、どっちがまともかと言うと、って話になる。
 最初アムと向かい合って座ってたけど、彼女らが来たのでアムの隣へ移動。したら乱暴な子が、お父さんと座る! だって。俺はお父さんじゃない。そう何度も言ったはずだが。
 お母さんは牛肉だけを食べてた。家では野菜しか食べさせてもらえないらしい。牛の皿だけで言うと俺より食ったのでは?
 というか、あまり食べられなかったのはビールも飲んでたというのもあるし、友だちが来てテンションが上がっているネネが俺の前を何度も通るから。皿と俺の間を何度も何度も通るんだもの。俺と後ろの壁はかなり開いているというのに、なぜか俺の前しか通らない。
 世の中いろんな人がいるもんだが、変な日本人はタイからいなくなってほしい。近所の人たちの間では日本人はちょっと変だって話になっている。ほかにも3ヶ月に1回しか帰ってこない人、愛人と子どもだけ住まわせててたまに見に来る人。そんなんばっか。俺がまともかって言ったら胸を張ってそうとは言えないけどさ。
 自宅に戻ったのが20時過ぎくらいか。
 ネネが部屋をぐるぐると回りはじめた。ネネは眠いときはなぜか部屋をぐるぐると回る。アムにそう言われてここ1、2週間観察して見てたが、本当にそうだった。