バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ラオス最終日

 午前中は仕事をして、11時にチェックアウト。昼飯はまた大阪ハックジャオのスタミナ丼。
 14時のバスに乗ったんだが、隣がラオス人の若い女の子。くちゃくちゃガム噛んでてなんかイラっときてた。でもバスが出たらすぐに静かに。見たら、寝てた。のび太並みの入眠速度
 そんで、国境の敷地内に入ってから着いたら起こしてって。なに言っているんだ、こいつ。自分で気がついたらしく、着いてるじゃん、って。知らねえよ。
 イミグレが終わってバスで待ってたらそいつが戻ってきた。したら、
はい、おデブちゃん、どいたどいた
 みたいな。なんだよ、ドSか?
 その後もダイエットの薬を飲むといいんだとか、うるせえ、とかの応酬。化粧をしだしたので、早くしないとタイに入国できない! とか言ったり、顔関係ねえんだよ、とか返されたり。最後「どう? ちゃんと塗れてる?」って顔を見せてくる。知らねえよ。
 バスが動き出し、即寝る。いや、メコン、渡るだけなんすけど。のび太……。
 タイ入国が終わり、また車内。俺のことを見たことがあると言い出し、ウドンのカラオケに遊びに来たことがあるでしょ、とか。ないない。カラオケなんてあるのかよ。それすら知らないって。いやあ、見たことあるなあ、って言うから、カラオケで働いてたのか、と訊いたら、カラオケってなに? いやいやいや。おまえが言い出したんだっちゅうの。仕事か? サオファイデーンかソイ2とかそっち関係?*1 って訊いたら、なんか焦ってた。間があって、恋人に会いに行く、とか言ってたけど、絶対嘘だ。
 とどめに携帯貸してくれって。自分の携帯の呼び出し音を聴きたいって。折りたたみ式の携帯で、見たことも聞いたこともないメーカーのもの。バシッと開くと画面が消えてしまうようで、30度くらいにしか開けない。で、なんか変だというので聞いたらテレビの砂嵐の音。どういうこと? って俺に訊く。知らねえよ。そんで、ショートメッセージでちゃんとダウンロードできているか確認して、どうもちゃんと成功しているみたいだし、
「ということは、嵐の音を私は設定してしまったってこと?」
 って俺に訊く。だから、知らねえよ。
 メッセージでよくある「懸賞に当選したので5万バーツを受け取るために下記の番号で完了手続きを」ってのを出してきて、これはなんだ? って。無視しろ無視! って教えてあげた。なんなんだ、こいつ。田舎のおばちゃんによくあるタイプだが、若いのでは珍しいな。
 飛行機はやや遅れ、帰りのタクシーも道を間違えてくれて帰宅に時間がかかった。
 やっとネネと弟に会えた。海外ひとり旅は寂しいな。

*1:普通に考えたら超無礼な質問だよね。置屋街があるところなので