バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

昨日のこと

 昨日、近所のお祭りに行った際に、ネネが豆汽車に乗りたいというので見に行ったときの話。
 そのとき回ってた列車の一番うしろに男の子が乗ってた。3歳になってるか、なってないかくらいじゃないかな。あ、あいつだ、と思ってさ。
 それは2週間くらい前の話なんだけど、近所で夕飯に行こうとマスターを乳母車に乗せて、ネネが抱っこするしないでじゃんけんで決めてたとき。俺が負けてネネが勝ち、抱っこした。5mくらいアムのうしろを歩いてたわけ。で、前方からその男の子が走ってきてた。連れの若い女の子が「走らないで」とか言ってた。
 で。
 その子、マスターにまっすぐ走ってきて、目潰ししようとした。実はネネが小さかったときに伊勢丹で似たようなことがあったので、すぐにぴんと来て、俺はすぐに乳母車の横にいたのさ。
 突き出す手を押さえたら、反対側でやろうとした。確実にやろうとしてたわけね。そりゃあ、俺もブチ切れたさ。子どもも、ええ!? ってなってる。ぶん殴ってやろうかと思ったけど。わりとマジで。
 そんで、さっき「走るな」って言ってた女に「おまえ、母親か」って。違います。って。で、携帯いじりながらおばちゃんが歩いてきて、「なにやってんのよ、ごめんなさいね」って。
 ぷっち〜ん!
 俺のタイ語はゴーゴーで憶えたようなもの。そして、悪い単語は日本のタイ料理屋でバイトしてたときにたぽうりと教わってきた。普通の田舎もんだったら口喧嘩で負けない。がしがし言ってやったさ。タイ人は動物に例えられるのは侮辱なのでそんなのも織り交ぜながら。近くにいたガードマンとかも「あ、あ、あ」とか止めにも入れないくらい。
 そんですごすご退散していったわけだが、どうも同じコンドにいるか、近所っぽいなと思ってたら案の定いたわけ。
 母親は目の前の豆電車横のにあるベンチに座ってて、アムはその近くにいたお母さん仲間と話している。あの母親はまだ気がついていないようなので、わざと「あいつだ! あのうしろに座っている犬がこの前の!」ってでかい声で。一瞬だけ母親が振り向いたけど、前向き直して固まってた。さらに、近所のお母さん方に同じ声の大きさでこの前やられそうになったことを話し、この子の顔は憶えておくべきだ、って。
 アムと近所の人たちが「子どもはひとりで来ているのか」と言うので、「ここに座っているって。聞こえていると思うよ、俺の声」って。すぐに帰っていった。
 ま、会うたびにやるよ、俺は、って話。