バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ウドンに

 ビザを取りに行った。したら、またスンゲェ並んでんの。みんな考えること同じだな。
 でも1時半にはもらえたので、急いでバスターミナル行けばウドン行き14時に乗れる! と思ったらさ、最終便まで全部チケットないって。嘘でしょ。どうなってんのよ。
 乗合バンで国境までか、ノンカイまで国際バスで行ってそこからまたバスでウドンかどっちかな、と思ってたら、あっという間にノンカイ売り切れ。国境からウドンは800バーツだもの、タクシー。決断は早い方がいいのね。
 というわけで、気合の裏ワザ。
 14時のウドン行きのバスの車掌にお願い攻撃。で、成功。無事、16時過ぎにウドンに着いた。まあ、国境でやたら時間かかったけどね。そういえば、行きのときは20バーツを車掌に払って車のイミグレでスタンプもらった。でも、あれは出国だったしね。
 今回はいつもの宿ではなく、バスターミナルから徒歩圏内のところ、TheOneに。3ヶ月前に来たときはオープンしたばかりのころ。550バーツといつものよりは高いけど、いろいろと動きまわるのを考えたら、こっちが安い。
 夕飯は、これも今回初めてのセントラルデパート。やっぱ閑散としているね、バンコクに比べたら。飯屋は焼肉かしゃぶしゃぶの食べ放題率が異様に高かった。10軒くらいの店舗のうち、半分がそれって感じ。
 前に取材したディスコとかが潰れてたので、帰ろうと思ってたけど急遽ビアバーに行って最近の流行を聞いてきた。どえらい不細工な女でさ、バクザン前野に「あんたは大丈夫」って書いてもらった女に武蔵丸みたいな顔をはめた21歳が来ちゃって、仕方がなくお話。ディスコに誘われたけど断った。脂肪比率で行けば俺くらい太ってんだぜ。行くかよ。
 帰り際に、同じコンドに住む、ネネの友だちのお父さんに会った。アメリカの黒人。お母さんもアムと友だち。向こうは気づいておらず、おもしろいものをみつけた! と思ってアムに電話。したら、あんま乗ってこない。あれ? って思ったら、
あんたはそこでなにしてんの?
 だって。そりゃそうだ。取材です。
しゅ〜ざ〜い〜!?
 って返ってきたので、急いで電話切った。
 で、こうなったら置屋の値段も確認しようか、と言ったら、トゥクトゥク降りた瞬間にねずみ男みたいな女に捕まった。
「日本人好き〜」
 って言うんだけど、合間合間の笑い声が「ギエッギエッ!」って不気味……。で、引っ張られて中に入れられそうになったが、急に雨が降ってきてさ。神様っているんだと思ったよ。
「ああ、帰らないと、大変なことに!」
 って逃げ出した。背中の方で「なに言ってんだ日本人! ちょっと待て! 気持ち悪いな。意味わかんないよ」って叫んでいるのが聞こえたけど。全部、あいつに返したいよ。
 部屋に帰って寝た。