バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

この2年くらいまともに起きていない

 自由業みたいなものだし、午前中に予定を基本的には入れないので起きる必要がないのだけれども、この2年くらい、目覚ましで起きたことがない。一応スマホのアラームをかけるのだが、もうそもそもその音が聞こえていない。

 タイ人は時間にルーズだというが、実際にはそうでもなくて、単にルーズなロクでもないヤツが目立っているだけだ。あるいは、ルーズであることを誰も気にしていないというか。むしろ時間に異様に厳しい日本人が特殊なんだと思う。

 数年前に友人らと日本で飲みに行くことになったのだが、オレがほんの数分だけ遅刻した。北千住駅のプラットフォームで待ち合わせたのだが、オレが電車一本間に合わなくて、それで次の電車になった。

 その待ち合わせに際して事前にラインで連絡を取り合っていたのだが、当時はデータSIMとか空港でしか入手できないし、あまり普及していなかった。そのため、オレは日本国内では当時父親が使っていたPHSみたいなものを外出時に借りていた。ラインでオレは念のためその番号をみんなに伝えておいたが、みんなはオレに電話番号を教えてくれなかった。だから、家から出てしまったらこちらから連絡する術がない状態だ。

 オレが遅れたのが悪いのはわかっている。けれども数分だぜ? 来なかったら電話してくれてもよかったわけだし。なんかすごいショックだった。というのは、その数日前にほかの友人と渋谷で待ち合わせをしたんだが、そのときオレは1時間前に着いた。その友人は待ち合わせ時間を2時間間違っていた。結果、オレは3時間待ってたんだけども、タイでそういうのは慣れっこになっているので、特に気にしなかったし、きっとみんなそうだと思っていた。実際、タイならそうだし。それがたった数分で? オレが悪いのはわかっているから文句も言えないし。だからここでちょっと愚痴を。

 タイムイズマネーっていうならそれで徹底してくれていいんだけど、駅から自宅まで徒歩30分はかかるところをタクシーを使わずに歩いて帰る人にタイムイズマネーってのはおかしな話で。

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2018-19年の年越しの中継。

 毎年、年越しは自宅でカウントダウンの生中継ウォッチングをしている。タイはチャンネルによって年越しの時間が違うからだ。以前は15分以上差があったけれど、最近はその差が縮まっている。2019年から2020年の年越しは15秒程度の差にどのチャンネルも収まっていた。

 まあ、15秒でも差があれば日本なら大問題だろうな。でもタイでは誰も話題にしない。そもそも誰も知らないんだろうけども。たとえそれがバレたところで、誰もなにも思わない。だから、タイ人は時間にルーズというわけでなく、ある意味では時間の使い方がうまいというか、時間に対するスタンスが本質的なんじゃないかなってオレは思う。