シャブシに行く回数が在住日本人で一番多い気がする
「シャブシ」というのは、タイの和食チェーンの大手「オイシ」社が展開する鍋と寿司のチェーン店だ。商業施設に必ずあるような店で、場合によってはひとつの施設に2軒もあることだって。
鍋、つまりしゃぶしゃぶのことなんだけれど、タイでは強調するときに単語を2回連続で言うのだが、そのわりにはしゃぶしゃぶは「しゃぶ」とひとつにしてしまう。しゃぶだとなんか覚せい剤みたいだ。
このシャブシがおもしろいのは、日本の回転寿司の要素も取り入れている点だ。ところが、周っているのは寿司ではなく、鍋の具材で、寿司は別にある棚に取りに行かなければならない。
これなんか日本の観光客は行った方がいいんじゃないかなって思う。正直、和食としては平均点以下だ。でも、タイ料理として見れば、まあそこそこなんじゃないかな。というか、このセンスは日本人経営では出せない。この感じがおもしろい。
そもそも、鍋自体がしゃぶしゃぶと言っているだけで、実質的にはタイスキだ。完全にタイの鍋って感じ。タイスキは中国の火鍋が原型とされるけども、この店の鍋も仕切りでスープが2種類選べる。今は白っぽいスープ、イエンタフォーの赤いヤツ、すき焼きのつもりらしい黒いスープだ。
黒いスープは一昨年くらいから出始めたような。醤油っぽい感じで。最近はタイスキの人気店「MK」もそうだけど、シャブシでもポン酢が頼めるようになった。基本はタイスキのタレなんだが、別に頼めばポン酢をくれる。乾燥しちゃっているけど一応大根おろしみたいなもあるし、別料金は取られない。
これでだいぶ日本風に食べることができるようになった。
あと、寿司ね。寿司と天ぷらとか、カレーライス、デザートのアイス、それから飲み放題のソフトドリンクは別に棚というかブースがあるので、そこに取りに行く。
子どもたちが寿司も食べられるしで、うちは結構な回数、年間で行っている。それでもいまだにメンバーズカードを作ったことはないけど。大人がひとり399バーツ。子どもは130cm以下だと199バーツくらいかな。安くていい。これでアルコール以外はすべて飲み放題・食べ放題だ。家族で行くにはホント楽でいい。
キャンペーンもやっていて、その時期に行くと特別な食材が無料でひと皿つく。母の日とか、クリスマスとかそういった感じのとき。オレは食べたことないけどね。エビ率が高くて、そのたびにアムと娘が全部食べてしまう。
あと、飲みものとか寿司とかを取りに行くのもオレの仕事。だから、コツとしてはブースに近い席を狙うことだ。