バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

タイフレンチ

 今みたいにバンコク和食店だらけになったのって、2010年前後くらいから。大戸屋ができたのも2005年くらいだし、そのあとから全体的に和食が日本の味に近づいた。

 大戸屋以前は、日本人が食べても問題ないと感じる和食店は日本人向けにやっていたので、イコール駐在員向けで、高かった。タイ人向けの店はなんか味が違うし、ほかにないからという消極的な理由で行くしかなかった。それがだいぶ変わってきた。

 焼肉もそうだ。以前は韓国焼肉で代用するとかしかなかった。それがタイの食肉牛がおいしくなったので、大きく変化した。そのひとつがヌア・コークン、英語名では「タイ・フレンチ」という牛肉の存在だ。

 タイ・フレンチはタイの牛肉とフランス系の肉を組み合わせたものという話だが、とりあえずサコンナコン県の食肉組合が管理・認定している牛肉がそれにあたる。バンコクの日式焼肉店の多くが使っている牛肉でもある。

 おいしい肉なので正直高めではある。日本ではタイ料理が高めの部類に入るのと同じで、タイでは和食系は高い。だから、日式焼肉が高いのは仕方がない。タイではいいものは高いという常識があるのだ。

 そんなタイ・フレンチを安く食べる方法がある。それはサコンナコン食肉組合が直営するブッチャーに買いに行くことだ。BTSプロンポン駅の近くにある。フジスーパーのソイの隣、ヴィラマーケット横の路地を入ると右側にある。

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組合直営の精肉店

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鮮度も抜群。

 もちろん扱っているのはタイ・フレンチのみ。焼肉店で食べるよりも数分の一で済むほど安い。部位もいろいろあるので、ステーキ用もあるし、焼肉用の部位もある。単価はキロ設定で、好きなグラム単位、好みの形に切ってもくれる。

 店は確か、基本的には休みがなかったはず。朝から夕方くらいまでしかやっていない。日本人にはすでに知られた店なので、駐在員の奥様方がよく買いに来ている。年末年始なんかはたくさんの客でごった返すほどだ。

 うちもときどきヤキニクという肉を買ってくる。

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焼肉用のタイ・フレンチ。

 子どももよく食べるので、1kgじゃあ足りない。野菜とかもたくさん用意するが、子どもは肉がおいしくて、どんどん食べていく。

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豆腐を焼くのにオレがハマっていて。

 あとキムチの代わりにアムがこんなものを買ってきた。パッカードーンって、野菜の漬けものというか。ビッグCとかに普通にキムチあるんだけどね、昨今は。

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白菜(?)のタイ式漬けもの。

 あと、ナムチム(タレ)はやっぱり日本式がいい。でも、これはうちの近くでは売っていない。それで、肉を買いに行ったときに買えばいいのに、忘れるんだよね。オレは塩とかでもいいんだけど、子どもが許さない。

 それでアムが日本風のタレを作ってみた。これが案外イケた。

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アムが考えた日本風焼肉のタレ。

 実は昨年末からYouTubeを始めている。その中でもすでにこのタレを紹介していて、年越しはこのタレで豚肉を食べた。牛肉買いに行く時間がなく、近くのビッグCに行ったけれども、どうもいい肉がなかったので。