バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

トイレの注意書きがなんかノスタルジック

 ムアントンタニーのインパクトアリーナのトイレにあった注意書きに、なんというかノスタルジックな印象を受けた。

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便座にしゃがむなって注意書き。

 このご時世、この形の便器の使い方を知らないヤツっているのか? でも、実際に20年くらい前はマーブンクロンとかサイアム辺りでも便座に足跡がついていることってよくあったから、今もあるのだろうな。

 でも、しばしこんなの見なかったから、なんか懐かしいなと思わず写真を撮ってしまったよ。アユタヤなんかは仏像に対する敬意をって注意看板は日本語があるけれど、この注意書きに日本語がないってことは、日本人でこういうことをする人はいないんだろう。

 しかし、タイってトイレが汚くて臭いよなっていつも思う。それって当たり前のようだが、日本のトイレって臭くないところが結構多い気がする。日本が特殊なのかもしれないけど。近年のマーブンクロンなんかはだいぶきれいになったけど、20年くらい前は有料なのに汚かったもんな。今はたぶん無料だと思うけど、そんな汚くない。

 国鉄やバスターミナル、市場もそうだけど、人が管理していると臭くて汚い。無料のところの方がきれいだったりする。あれ、なんなんだろうな。渋滞も大体交差点に警官がいると余計悪化するんだよな、タイは。

 かつてタイのトイレは紙が有料のところも多かった。今も、個室になくて、外にある場合もあるけど、でも基本的にはトイレットペーパーになっている。有料の場合はときどき、普通のティッシュペーパーとか、ちょっと大きめのティッシュが1枚入っているだけとかもあった。拭きにくいし、流れないのでゴミ箱に捨てないといけない。あれが臭いの原因でもあったと思うが。今はゴミ箱はあるけど、紙を流してしまう人が大半なのでは?

 田舎に行ったら、もう紙すらもなく、便器の横に水瓶があるだけとかね。かつてはあれで絶望したものだよ。オレはインドで水と手で拭くことを学んだね。手動のウォシュレットと考えれば合理的でもあるしね。でも、そのあと石鹸でごしごし手を洗うけれども。

 なんか、そういったタイに来たばかりのことをその注意書きからふと感じてね。なんか懐かしさというか、タイのひとつひとつに感動していたころに戻る気分というか。そんなにトイレに思い出があるわけじゃないけどさ。

 あ、トイレの思い出がひとつある。

 かつてタイ人向けの遊び場ってトイレに何人も従業員がいて、小便用の便器の前に立つとうしろから肩や背中を揉んでくるんだよね。オレはうしろに人がいるだけで小便がとまってしまうくらいだから、触られるなんてもってのほかだ。タイ人は平気みたいなんだけど、なんなんだろうね。場合によっては数人が周りに立つしさ、ホントあれだけは嫌だったな。

 ラチャダーのダンスフィーバーとかハリウッドとかのディスコでもそうだったし。だから、オレはいつも個室に入ってた。顔見知りがいて、個室を確保してもらって、で、結局チップを払う。だから、トイレ行く前にチップ用の20バーツ札を何枚か用意して。なんならそこに出かける前に準備して行ったり。なんでトイレに気を遣わなければならないんだと。そういう思い出がある。