バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

タイ-日本ならベトナム航空がいい

 ベトナム航空がおすすめだ。チケットが結構安い。

 たとえば、エアアジアが1.2万バーツ前後が平均的な料金だとすると、ベトナム航空は0.95万バーツくらい。9000~9300バーツくらいでタイ-成田間のチケットが手に入る。

 しかも、ベトナム航空はレガシーキャリアなので、機内食もつくし、荷物も預けられる。エアアジアは上記料金プラス預け荷物の手数料がかかるはずだが、ベトナム航空なら9300バーツ程度だけで済む。2019年9月のときは23kgのバッグひとつまでが無料だった。

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ベトナム航空の色が好き。

 ただ、だ。ただ、である。

 むちゃくちゃ大きなデメリットがある。そのデメリットを見てもなお問題がないと考えるなら、ベトナム航空は最高だ。

 まず、前提としてオレは機上でのサービスはあまり興味ない。機内食を食べて、飲みものがもらえて、あとは映画が観られればそれでいい。機内食も別においしくなくてもかまわない。いや、むしろおいしくない方が飛行機に乗っている感が高まっていい。だから、人よりもわりと航空会社に寛容だと思う。だから、デメリットがあまり気にならないというか。

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ホーチミン-成田間の機内食

 まず、ベトナム航空は日本とタイの直行便はなく、経由便になる。バンコクからだとホーチミンハノイしかないのだが、ホーチミンの方が接続がいい場合が多いかな。そのため、全体の旅程が長くなる傾向にある。

 不思議なのだが、バンコク-ベトナム間は航空券が高いのに、バンコク-日本は先のように9000バーツ台で行けてしまう。バンコク-ベトナム間はうろ覚えだが、7000バーツくらいしたような気がする。

 それから、預け荷物は先のように今はひとつだけ、23kgのみだが、これは東南アジア発券のデメリットらしい。日本発券の場合は30kgだったか、23kgがふたつだったか。全然荷物の量が違う。

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成田-ハノイ間の機内。

 最大のデメリットは、ディレイが多いことだ。ベトナム発日本行き、もしくはバンコク行き、それから日本発ベトナム行きはあまりディレイしないようだ。ベトナムは本拠地だから機材もあるし、日本はディレイしたら補償が高額になるからかもしれない。

 しかし、問題はバンコクベトナム行きだ。オレが初めてベトナム航空を使ったとき、9時間くらいディレイした。

 ちなみに、オレは誰よりも早く搭乗したいので、まずチェックインは3時間くらい前に行う。そして、チェックインが済んだらすぐに出国し、ゲートが開いていないのに、ゲート前で待ち、搭乗のドアの前でじっと待つ。

 このディレイのときもそうしていて、本当はホーチミンに11時には着くはずが、結局20時くらいに着いた。

 2019年9月の利用でもディレイしたが、30分だけだった。9時間を経験したあとでは30分はほぼオンタイムと言っていい。だから、必ずしも遅れるわけではないので、時間に余裕を見れば問題ない。その9時間遅れも、オレは経由便を翌日の朝にしていたので、なんら問題はなかったので、ゆっくり空港で本を読んでいたものだ。

 ベトナム航空は遅れることを考えると、トランジットに余裕を持たせればなんら問題はない。なんならストップオーバーくらいにしてもいいのでは? 特にオレなんかはベトナム好きなので、外に出てビールを飲んだり、フォーを食べたり、タバコを買ったり(タイより安いので)して過ごし、のちに空港に向かう。

 ただ、トランジットで一度入国する場合は注意が必要だ。バンコク-日本の場合、行きか帰りのどちらかしか入国できない。ベトナムはビザなし入国は最後のベトナム出国から1ヶ月以内はできないことになっているからだ。今年7月からそのルールも撤廃されるので、それ以降なら問題はないけれども。

 とりあえず、トランジット便なら同じ安い中国東方航空よりもいいと思う。フィリピン航空(?)も安いみたいだが、出入国のいずれかで空港使用料とかを取られたり、現地で再度チェックインしなければならないようなので、面倒臭い。ディレイしたらより大変だ。

 だから、総合して考えると、安く行きたくて、時間にも超余裕があるなら、ベトナム航空がおすすめなのである。