バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ベトナムのローカルスイーツ

 ベトナムはフランスの影響も強く残っているからか、ご存知のようにコーヒーがあるし、バインミーと呼ばれるバゲットのサンドイッチがある。両方とも観光ガイドブックに載るし、誰もがベトナムの楽しみのひとつとしてやってくる。

 しかし、オレはもうひとつ、タイとはちょっと違う楽しみがある。それはスイーツだ。

 ベトナム式の特別な甘味とか、いわゆる伝統菓子とかそういうのではない。普通にパン屋で売っている洋菓子だ。タイは欧州列強国の植民地になったことがないからか、2000年代初頭ですら、パンとかスイーツがあまりおいしくなかった。特別な店とか、ホテルのレストランでないとなかなかお目にかかれなかった、ごく普通のスイーツが、どこでも手に入る。

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夜飲んで帰るときについつい買って帰ってしまう。

 今でこそハノイは屋台とか飲み屋が深夜0時過ぎに営業しているが、数年前までは23時くらいには閉まってしまい、飲食の屋台が少し、深夜もやっているくらいだった。だから、飲み終わってもベーカリーはちゃんとやっていて、そういうところについつい寄ってしまう。

 これはハノイだけでなく、ダナンにもあったし、ホーチミンもたくさんある。日本と同じように、街中にベーカリーがたくさんあって、そこでパンも買えるし、洋菓子も買える。ただ、オレ個人の見解だけれども、ホーチミンは結構大きいベーカリーが多い。チェーン店とかそんな感じ。でも、ハノイは個人経営の屋台の延長といった風情のパン屋が多い。特に旧市街の中に。

 今回はこんなご時世だったし、かつ寒くて雨も降っていたので、旧市街のビアホイ屋台には行けなかった。それでも、ヤギ焼き肉屋の帰りにベーカリーがあって、やっぱり買ってしまった。そこはパンよりもスイーツが多かった。

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ロールケーキとプリン。

 今回はロールケーキとプリンを買ってみた。ロールケーキは1.2万ドンだ。つまり、17バーツくらい。タイでこの値段はないな。プリンは7000ドンだった。ということは10バーツしないくらい。これも安い。

 ロールケーキは生クリームといった感じではなくて、ちょっとバタークリームっぽかった。プリンはおいしかった。でも、両方ともかなり甘さ控えめ。ほかの店もそうなので、これがベトナムスタイルなのかな。プリンはカラメルが甘いというよりも苦く、ほどよく茶碗蒸しっぽかった。でも、それがいいのだ。

 ホント、ベトナムのどこにでもあるので、この騒動が治まってまたいつも通りになったら、ぜひこういうところに寄ってもらいたいと思う。ちゃんとスプーンもつけてくれるので、テイクアウトも問題ない。問題ないもなにも、イートインスペースが基本はないけれども。