バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

火山エビに初めて行ったときの話

 ナコンパトム県に日本人がやたら訪れる火山エビ(直訳)という店がある。「激旨! タイ食堂」の西尾さんがおそらく最初に紹介して、日本人が押し寄せるようになった店だ。

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火山エビ。

 noteでも書いたのだが、ここでは特になぜここに行ったかは書かなかった。

note.com

 ここにはカメラマンの明石さんが連れて行ってくれた。このとき、丸山ゴンザレスさんの仕事につき合い、ナコンパトムに行っていた。その仕事とは下記の映画の特典映像撮影だ。

www.transformer.co.jp

 上記12月8日とあるが、これは2018年のことだ。すでにDVD化されていて、たぶん初回特典にその丸山さんの映像が入っているはず。配給会社からDVDを1枚いただいたのだが、Blu-rayだった。自宅では観られないので、実家に去年行ったときに1度だけ観たら、オレの声がところどころ入っていた。

 このとき、実際に映画撮影を行った刑務所を観に行くということになっていた。タイの映画プロダクションで、プロデューサーや出演者のインタビューが行われ、そのときにプロダクションから刑務所の担当者を教えてもらい、向かった。

 丸山さんはナコンパトムの行き方はわからないので、オレが運転して連れて行ったのだが、実はナコンパトムの刑務所は数年前に移転していた。それで、撮影は空き家になった旧刑務所で行われたのだが、そんなの知らないわけで。現役の刑務所に行ってしまい、そこで刑務官に場所を教えてもらい、旧刑務所に移動した。

 しかし、だ。その刑務官は手描きの地図で旧刑務所の場所を教えてくれたんだけれども、仏塔を円で表現し、その寺院の敷地を四角く囲ってくれた。で、その四角い囲いの外に点を打って、この辺りと。

 行ってみてわかったのだが、どっから見てどこなんだよ、と。

 

  あとからマップを見れば、確かに右側に刑務所があるけどさ。

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旧刑務所の入り口。

  もう4年5年くらい移転してから経っているそうだが、中は侵入者の痕跡もなく、落書きとかないし、荒れている感じもなかった。まあ、そうだよね。簡単に出入りできるなら、脱獄者とか出ちゃうしな。

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映画にも出てきた囚人房。

 映画の撮影が間に挟まっているとはいえ、移転の際に置いていかれたものとかたくさんあった。調味料とか、寝具とか、写真とか。中には手紙まで捨てられていたよ。囚人管理用の帳簿もあって、めくったらびっしりとシロアリがいた。オレが動かしたから、慌てて閉じたけど、中からザワザワ音がしてたわ。怖い。

 それでこのあと、明石さんが近くに火山エビがあると言い、行ってみることにした。

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こういったものに入ってエビが来る。

 金属製の鍋みたいなものが被せられ。中には炭火焼きのエビが入っていて、そこに火が放たれる。

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燃える火山エビと、怪談師の田中さん。

 画像は丸山さんと行ったときのものではないが、このようにガンガンに燃える。仕上げに蒸し焼きにする感じかな。エビは香ばしい香味油に浸っていて、これがおいしさを加速させる。おすすめだ。