SMクラブに初めて行った
この前、取材で初めてSMクラブに行った。クラブというかバーだが。
タイにはたぶん3軒しかSMクラブがないのでは? スクムビット通りソイ33の「デモニア」と、あとはパッポン2、それからパタヤのバーだ。この3軒は同じオーナーというか、経営グループだ。要するに、タイにはSMは定着していない。
SMってある程度インテリジェンスがないとできないものでしょ。やったことないけど。信頼関係と想像力の世界というか。バカにはできないわけで。あとは、ある程度欲求が高度になっている必要があるというか。
タイはまだその点では性行為=挿入であって、子作りって感じでしょう。夜遊びの本を書いていてこういうのはなんだけども、タイの遊びって結局ゴールが同じだ。どんなジャンルの遊びにおいても。オレが初めてタイに来た22年前と今も全然変わらない。なんなら、ゴーゴーでかかっている曲もほとんど変わってないしね。
政府がエロ本とかの性表現を制限しているのも大きいのかな。男はいい歳しても女の胸や尻や性器に興奮して追いかけている感じ。日本人の駐在員なんてみんな夜遊びしているけど、それも最初のうちだよね。普通は飽きる。普通じゃないヤツが延々と女遊びを続けて家庭が崩壊するといったところかな。だから、スクムビットのカラオケも連れ出しナシが多いわけで。
そんなタイの単調な夜遊びを変えるSMなのか。どんなもんなのかなと思ったけれど、意外と本当にびしばしやるんだなと思った。
今回行った「デモニア」は一度行こうとしたことがあるけれど、入り口で拒否された。自由に出入りできなくて、木の扉を開けてもらわないことには入れない。それで結局行けないままずっと過ぎてきて、取材というチャンスが巡ってきた。
中にはいろいろなプレイができる、なんていうんだ、ステージじゃなくて、設備というか。そんなのが揃っている。要は縛りつけたり、入れておく檻みたいなのがある。
そして女王様とM女がいて、選んでプレイできる。聞いたら合意の上でだけれども、かなりハードなこともできるとか。
定番のロウソクもあってさ。低温ロウソクっていってSM用のものらしいんだけれども、触ってみたらむちゃくちゃ熱い。某誌の取材で、主役の方がロウソクを受けるんだけれども、やっぱり熱かったみたい。
しかし、人がやられているの見ていると、ホント笑える。SMクラブってこんなにおもしろいところなのかってくらい、笑ったね。
ただ、最後に記事を書くようにムチでオレも服の上からだけど打ってもらった。バラムチって先端に細い革が何本もついているムチは音はすごいけど、そんなに痛くない。でも、1本のムチがマジで痛かった。あああああ! って思わず叫んでしまったね。したら、某誌の営業担当がちょうどトイレに行ってて「トイレまで叫び声が聞こえたけど、なに?」って言われたわ。
ちょっとおもしろそうだな、SMって。