味覚ってのも夫婦には大切なのかなと
味覚って夫婦が長続きするか否かに関係があるのではないかと思う。日々の食事で、夫婦のどちらかが作るにしても、味つけのセンスが極めて違っていたら、それはストレスにしかならない。いや、ストレスと言っているうちはいいでしょう。そのうち、殺意までわいてくるだろうし、相手の人格を否定してみたくなるはずだ。
自炊だけじゃなく、外食にも大きな影響がある。どこに食べに行こうかとなっても意見がまとまらないし。
だから、味覚って大切なんじゃないかな。
じゃあ、高田家はどうかというと、まあ最初はその問題、あったね。オレがタイ料理は問題ない。辛いのも臭いのも全然平気で(好んで食べないけど)、アムは問題なかったと思う。
でも、アムがタイ料理以外食べられなくて、外食時にオレの自由がないのが嫌だった。結婚前にマレーシアのペナンに行ったんだけれども、インド料理もマレー料理もだめで、どうすればいいのかと。ギリ中華がいけたのでよかったけれど、オレが食べたいのはことごとく却下され、アムも食べられるもんが少なくて、イライラしているし。このときに別れていたら、オレの人生、もっと違っていたのだろうか。
幸い、タイ料理に問題がなかったから首の皮一枚で繋がっていたのかな。
とはいえ、アムの料理は、ほかの人はわからないけど、オレにとってはなかなかおいしいものだと思う。だから、外食はともかくとして、味つけの味覚はかなり似ていたのでよかったのではないか。まあ、タイ料理の場合、味は濃いし、辛いとか塩っぱいとかなんだけれど。
でも、本当にアムの飯はおいしい。クイッティアオとか、店出せると思うくらい。ソムタムとか、いろいろ作れておいしい。
ただ、たまに信じられないくらい辛い料理作ることもあるけどね。最近はやってくれないけど、前はビールとか飲んでいるとつまみを作ってくれたのよ。でも、ときどきそれがむちゃくちゃ辛くて、テレビとか観ながら飲んでいても、テレビの内容どころか、自分がなにしていたか思い出せなくなるくらい辛いの。
あと、なぜかタイ料理のド定番中の定番、パット・グラパオ(ガパオ炒め)が絶望的にまずい。これだけ。ほかは全部おいしいのに、これだけは全然だめ。なんなんだろうね、これ。ま、実際ガパオライスとか屋台によってイケる店とイケない店の落差ってすごいもんな。仕方ないのかな。
外食に関してはここ数年はだいぶなんでも行けるようになった。大戸屋とか本格的な和食の味はいまだだめだけど、わりといろいろ行ける。これはアムに限らず、ここ10年くらいのタイ人全般の変化でもあるけど。インスタとかFBとかの、いわゆるSNS映えからなんでも食べるようになったというか。
絶対食べなかったチーズとかも多少口にできるようになったから、進歩したよ、ホントに。