バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

オレの中の元祖塩パン

 トンロー警察署の向かい辺りに日本人パン職人が常駐するカフェレストラン「ブレインウェイク」がある。ここに塩パンガあるのだが、これが鬼ほどうまい。ほかのパンもそうだが、タイで最もうまいパンだとオレは思う。

 まあ、塩パンという存在もここで知った。日本では定着しつつあるようだが、オレはタイに住んでいるからね。日本のことなんてわからないもの。でもネーミングがよく、買ってみたらとにかくうまかった。

 ここの職人さんは佐藤さんという方で、以前取材させてもらった。

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 本物の塩パンを食べたのがこの佐藤さんのパンなので、まさにオレにとっての元祖塩パンである。子どもたちも大好きで、ぱくぱく食べてしまうほど。日本でもこれだけおいしい塩パンはないでしょう。

 以前のタイはパンなんてどこもまずくて、ひどいものだった。パンを食べる習慣がなかったというのもある。以前、オレの父がうちに半年くらい滞在していて、ときどき日系のパン屋でパンを買ってきていた。それを見てアムが父を影で「パン」と呼ぶようになった。それほど珍しい行動に見えたようだ。

 ただ、おいしいパンガなかったわけでもない。フレンチとかでは自家製のパンがあった。とはいえ、オレみたいなタイプがフレンチとかイタリアンにそうそう行くわけはない。アムもそういう柄じゃないので、まず行くことがない。

 そんな中、友人らとビールを飲みに出かけたドイツ料理店には自家製パンがあった。ドイツのパンなので、一般的な日本人が思い浮かべる一般的なパンではないけれども。黒パンというか、ふわふわしていない、ちょっと酸っぱいパンとか。

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 上記で紹介したところがそこなんだが、ここでは各種料理を頼むとだいたいパンがついてくる。それがこれだ。

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ドイツの塩パン?

 周りに塩がかかっていて、シンプルなんだけど、これだけで十分おいしく食べられる。これなんか、ドイツ式の塩パンなんじゃないかな。ただ、テイクアウトで買っていくと、家に着くまでに塩が落ちるのか、溶けてしまって、この塩の粒が消えてしまうんだけど。

 この店で頼む場合は気をつけた方がいい。基本、すべての料理についてくると言っても過言ではない。だから、おいしいと頼んでしまうと、ときにテーブルがこのパンだらけになる。

 とにかくパンがおいしい国になったのはありがたい話だ。そのうち、ベトナムバインミーとかの店もできるのではないかと期待している。不思議とタイはベトナム料理とかカンボジア料理、ミャンマー料理がない。ミャンマーは出稼ぎ労働者向けの居住区周辺に料理店が見られるけど、ベトナムは意外とぽつぽつしかない。あっても普通の料理的な。バインミー専門店、できないかな。