バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

髪を切る

 切ってないけれど、近々切りに行かないと。結構伸びてしまったので。いつの間にか長くなるよな。最後はいつ行ったんだっけ。1月かな。

 子どものころは毎月通っていた。スポーツ刈りってしてた。

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息子の散髪。

 オレが行っていた床屋は本棚に楳津かずおの「おろち」があって、ずっと読んでたな。

 タイの床屋は基本的にはカットとひげそりくらいしかない。髪を洗い流したりするのは別料金だ。それも多くの床屋が美容院と同じように洗い場に移動させられる。たまに日本の床屋と同じように、目の前の鏡台が紙を洗うところになる場合もあるけれど、ホント、稀なケースだ。

 あと、タイの床屋、というか理容師、美容師は日本人ほどうまくはない。技術力というよりはイマジネーションがない感じかな。たとえば画像を見せてこうしてくれと頼んでも、想像力がないのでどうすればいいのかわからない。

 それから、結局技術力もそれほどないから、あまりいい髪型にならない。自分ができる髪型以外ができないんだよな。日本人美容師に聞いた話では、確かに日本人の美容師も長い髪、短髪とか、それぞれに自分の型があるそうだ。でも、人に合わせて微調整して、その人に合った髪型にしてくれる。

 ところが、タイ人は想像力に欠けているので、それ以外ができない。微調整すらできないので、本当にひどい。美容院でまともな髪型になったことがない。

 だから、ここ10年くらいはより安い床屋にしか行かない。美容院でお洒落に切っているつもりなのか全然だめなのに350バーツくらい取られるなら、ばっさり切ってくれて100バーツの方がいいに決まっている。

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散髪後。

 かつてタイの床屋は靴を脱いで店に入っていたと思う。少なくともうちの近所はそうだった。でも、時代が変わったのか、靴を脱いで入るの、オレくらいしかいない。でも、靴を履いたままだと靴の上に切った髪が落ちてくるので、嫌なんだよね。

 あと、切っている間は床に散らばる、あるいは肩に乗っている髪の毛が気になる。日本では燃えるゴミかなんかで捨てるらしいけれど、中国とかは代用醤油の原料になるとか。実際戦時中に日本でも醤油になっていたって話を聞いたことがある。髪の毛をなにかの薬品につけると醤油になるんだってよ。引くわ。

 最近はカミソリは顔を剃ってもらうのは面倒臭いからやってもらわない。耳の裏と首のうしろって自分では剃れないところだけやってもらっている。日本みたいな顔を剃る用のカミソリじゃないからね。普通に使い捨ての刃で剃るし、剃り味がいいわけでもないし。