仕掛けが案外単純だった
先月かな、サイアム・ミュージアムに行ってきた。おもしろいのは、博物館って歴史的なものを展示するけれど、ここは最近のタイ人の生活とかを表したものが置いてある。要するに、タイ生活者からすると超絶普通のものばかり。それを金払って観るってのもなんかね。
今回行ったのはシマウマの置物があるからで、ただそれだけを観たいがために。2003年かな、SARS真っ只中の台北に行ったとき、小籠包と故宮博物館に行くことが目的だった。当時は台湾POPSも知らないしね。このときも博物館は象牙でできた幾重もの球体が観たくて。ただそれだけのために。ネットでは「雕象牙透花雲龍紋套球」ともあるし、「彫象牙透花人物套球」ともあるし、どっちが合っているのか。当時はネットがまだ今ほど発達していなかったから、情報が全然なかった。オレが観に行った時点では作り方が解明されていないって話だったんだけどね。今は普通にわかっているみたいだ。っていうか、こうして新たにネット検索したら、案外予想通りの作り方に逆に衝撃なんだけど。
シマウマに関しては数日中に月刊ムーのnote版に出るので、ここではあえて触れず。
で、サイアム博物館でいくつか気になるものが。まず、民族衣装的なものの中に、なぜかSMコスチュームがあった。
左のマックのはまだわかる。ワイをしているのはタイのマクドナルドだけ(のはず)なので、この博物館にあってもおかしくない。でも、なんだろう。SMって。ゴーゴーバーなら水着だしな。タイでSMは全然定着していないので、ここにこれがある理由がわからない。展示品説明にもマクドナルドはあったけれど、SMのものは説明では一切触れていないし。
あと、タイ料理のコーナーがおもしろかったな。これとは別に、絵が描いていない皿があって、それを中央の台に置くと、ビジュアルマッピングのように、皿や周囲にその料理が紹介される。英語版とタイ語版があって、置くだけでその皿に書かれている料理名がかっこよく表示される。
これはトムヤムクンの皿だったかな。どういう仕組みなのか。しばし考えてみたけど、なんだかわからない。もしかしたら、皿に関係なく、置いたら順番に出るのかな。
でも、仕組みが非常に簡単だった。皿はなにか穴があるところを塞ぐように奥のだが、実はその穴にスキャンがある。皿の裏を見ると、QRコードが貼ってあって、それを読み込み、ビジュアルマッピング化される。なんか最新技術と言えば最新だけども、なんとも簡単な。世の中も実はこんな風に簡単だったりして。そんな世界だったらいいのにね。