バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

右と左

 右と左が瞬間的にわからなくなることが多い。困ることはそんなにないけどね。命の危険があるときに「右!」とか「左!」って言われることってそうないし。映画でも観ないじゃん、そんなシーンって。車とか、タイなんかは危ないことが日本よりも多いけれど、まあ運転時も反射神経で判断するからね。だから、あまり困ることはない。

 とはいえ、記事を書いているとき、メールやSNSなどで道を説明するときとか、ぱっと右と左がわからなくなる。実際、間違って書いているときもあるし。

 ただ、日本語限定の気がする。タイ語か英語で左右を言われると、案外間違うことがないような。まあ、あまり会話で右左って言われないけど。そんなシチュエーションってそうないか。

 運転していて、グーグルマップが日本語設定なので、道案内が日本語なわけ。そうなるとたまにわからないときあるな。まあ、ほとんど音声は聞いていなくて、マップを見ながらだから間違えたってことはないけれど。だいたいオレは邦画をDVDで観るときでさえ日本語字幕を出すくらいなので、元々聴き取りにくい耳をしているとも言えるし。

 あと、音声で「この先を右」とか言われると、なんか曲がりたくなくなる。なんで機械に命令されなければならないのか、と。日本でうなぎ屋、ドミノピザ、バイク便などでバイトしたことがあるのだが、どれもアナログで地図を見て配達していた。まあ、当時ネットすらなかったし、地図しかないってのもあったけど。

 オレは一度通った道は基本忘れない。最近そのあたりが弱くなりつつあり、歳を感じたりするけど、まあ、ほとんど忘れないわけよ。だから、配達も一度すれば忘れないし、その近所も軽く地図を見ればすぐに行ける。だから、バイクに乗って配達をする仕事もやればやるほど早く到達できるようになって、いい稼ぎをしていたよ。出発前に地図を見たら初めての場所でもよほどのことがない限りもう一度見ることなく現地に着ける。

 だから、というわけではないが、わざわざカーナビに頼る必要もない、みたいな。そういうのもあって、カーナビはつけたことがないし、グーグルマップも音声をあまり信用していないというか。最近はだいぶ慣れてきたけれども。

 日本もそうだけど、タイもちゃんとしたマップは結構高いんだよね。安いやつは大通りでさえ間違っていたり、縮尺もめちゃくちゃだったり。今売っているかどうかわからないけれど、20年くらい前はバンコクのソイまで細かく記しているマップがあったんだよね。それなんかかなりよかったけれど、500バーツとか結構高かった気がする。

 ただ、そのマップも難点があって、1枚が小さい。A4サイズの半分くらい。ソイの抜け道まで全部描いているので、かなりクローズアップされた地図だから、まあページ数が多い。だから、特定の場所から行きたい場所までを見るまでにあっちのページ飛んで、こっちのページに飛んでって大変だってデメリットがあった。まあ、そう考えると今のグーグルマップはすごいんだけれども。