バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ふと何年か前の画像を見て

 子どもってのはホント大きくなるね。ふたりとも、生まれたときはオレの手のひらから肘のところで収まるくらいの大きさだったのに。娘はもう中2だし、息子も小3になった。娘なんかもうアムよりも背が高く、息子も抱っこするにはしんどい大きさになった。

 娘なんかはもう生意気な口を利くし、言い返してきたり。ただ、日本と違うのはこの年齢なのに親に対して反抗期がきつくないというか。日本だと父親と話すなんてなくなるみたいだけど、それがいないのはいいね。

 これはタイの文化的にそういう感じではないというのが大きい。日本はそういうものだから、大体がそうなるというか。タイは親を敬うというか、親に反抗することがあり得ないので、そうならないのかな。

 あと、大きいのがタイ語だと思う。タイ語は日本語に近くて、敬語があって、さらに目上の人や位が高い人とか、それぞれに話す言葉が違う。タイは単語が変化しないので、まったく別の言葉になるってのもあり。食べるも普通はギンだけど、ちょっと丁寧だとラッププラターンとか。

 ただ、家庭内とか親戚だとかはそこまで厳密な敬語を使わない。親戚とはせいぜいですます調とか。そんなレベルだ。会社とか外の世界だと厳しく言う人もいるいはいるけれども、一般的に大人と話すからとがっちがちの敬語になるわけでもない。会社でいえば、社長クラスならがっちがちは必須だけど、先輩とか直属の上司くらいならですます調でいいみたいな。

 そういう感じだから、タイでは日本みたいに知らない人、目上の人と話すことに緊張をしないというか、気を遣わない。だから、誰とでも簡単に話せる。外国人だけでなく、タイ人もそんな感じなので、たぶんタイ語がそういうものなんじゃないかなとオレは見ている。

 だから、娘とかもアムと普通にドラマの話をしていたり、芸能人の話をしていたり。まあ、下が、というよりは、上が厳しくないのかな、そうなると。アムが娘と話すときに子どもだからという感じではなく、対等に扱っている部分もあり。タイ人全般が身近な人に対してはそういう感じなのも大きいのかな。

 こういう感じだから、まあ子どもが親をどう扱っていいかわからないみたいなところがなくて、変に反抗したりしないのかな。そんな気がする。

 でも、ホント、子どもは変わっていくよ。数年前でさえ、もう顔つきが違うもの。成長していくと段々顔つきが変わってくる。当たり前だけど。子どものころは丸っこい顔なのに、徐々にシャープになってくるというか。もうあと数年だな、こうして過ごせるのもね。早いものだ。