バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

注意喚起が独特というか

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ワット・アルンにあったスリ防止の呼びかけ。

 ワット・アルンの船着き場に、こんな呼びかけ看板があった。スリに気をつけろということで、カバンは前にかけた方がいいというわけだ。

 でも、全然内容が頭に入ってこない。なんか、カバンの兄ちゃんの方が悪い奴のイメージが強すぎて。

 タイって、こういう看板が多いなって気がする。画像とかのインパクトが強くて、内容が入ってこないというか、弱くなるっていうか。

 たとえば、どこかの寺院がいついつにプラクルアン(お守り)を出すので、先着順みたいな。これなんかも、寺院が出すのものなのに、値打ちがあるような紹介をしている時点でどうなのって感じだけど、なにせ内容もすごいというか。横転してボロボロになった車の画像とか、撃たれたとか刺されてケガして血だらけの人の画像が使われている。そして、謳い文句が「この寺院のプラクルアンでワタシは死なずに済みました」みたいな。

 いやいやいや。加護があるなら、まず事故に遭わないようにしてくれよ。撃たれているし、刺されているし。そういう根本的なところから対処してほしいじゃない。こういう「なんか違う」な広告とか看板が多い気がするんだ、タイ。

 最近だとタバコもそうだよね。もう今はベトナムでもそうなっているし、でもタイの嫌がらせ写真はもうロゴなんかほとんど見えないもんな。あのパッケージの嫌がらせ写真はホントやめてほしい。気持ち悪いとかじゃなくて、意味がないというか。

 あと、嫌がらせとは違うけれど、酒のラベルにはタイも注意書きが書かれている。法令で決まっている文章で、要は未成年者はだめとか、運転はだめとか、そういう当たり前のことだ。でも、この注意書きも決まった文章を載せないといけないとはいえ、ボトルのスペースの問題で、フォントをぎゅうぎゅうに詰めていることもある。ほとんどバーコードにしか見えないような感じなのだが、それでOKってどうなん?

 こういうあたりが日本人とタイ人のセンスの違いってやつなのかな。タイ人は気にならないかもしれないけれど、外国人には気になって仕方がない。逆にタイ人が日本に行ったときにそういうものを感じるのだろうか。日本の場合は今はもうおもしろいもの、ユニークなアイデアなんてそうそうないだろうから、おもしろみなんてないような気もするけれど。

 とはいえ、新宿の西口側にある飲み屋街とか、ああいう昔ながらの路地の汚いところは今外国人にウケているし、やっぱり日本人とタイ人、外国人では思うところが違うんだな。