歓楽街はまだまだ厳しいらしく
フォルダを漁ってたら、牛野屋の豚丼(だと思う)の画像が出てきた。タニヤの細い路地にある牛丼店だ。オープン当初は完全に吉牛を真似た色合いだったけれど、吉野家が正式に来るにあたりなんとかしてくれって言われたって、オーナーさんが言ってた。
ちなみに、その後オーナーはフーターズを真似た和食系居酒屋を作ったけれど、その直後にプーケットにフーターズがやって来て、アメリカだからなんとかしてくれで済まないかもしれないとちょっとビビってたってのも言ってたな。
吉牛は日本ではそんなに行ったことがないけれど、牛野屋ができて久しぶりに牛丼や豚丼が食べられて嬉しかった記憶がある。今でこそなんでも和食関係があるバンコクだけど、2010年以前はそんなになかったからね。
牛野屋ができたばかりのころ、スリウォン通りに製麺機を持ち込んだうどん屋ができて、飲んだあとのシメに牛丼かうどんか、あとはバーガーキングかって選択肢があったな。うどんはちょっと先取りしすぎたところがあって、今だったら大繁盛だったのに。
吉牛も90年代に一度バンコクに来ているんだよね。オレが初めて来た98年1月にはすでに撤退していたけれど、98年度版の地球の歩き方にはタニヤ(だったかな)に吉牛のマークがマップ上にあったもの。
だから、牛野屋は元々あった場所の目と鼻の先に新たに出てきた牛丼店として成功した、なんというか、オレにとっては不思議な存在でもあった。でも、最近はタニヤにそもそも飲みに行かないし、行くとしたら酒の店の串カツ、エビスダイニングくらいで、そのあとに牛野屋に寄ろうかってならなくなってしまった。だから、もう何年も牛野屋には行っていない。
今はこんな状況なので、そもそも夜にも出歩かないし。今日でちょうどバーなどが再開して1ヶ月になるけれども、どうも思ったほどうまくはいっていないみたいだね。タニヤなんかも全部オープンしてさぞや賑やかなのかなと思ったけど、聞いた話では5軒くらいしか再開していないとか。パッポン通りもパッポン1は真っ暗で、パッポン2に数軒再開している店があるくらいだとか。
そりゃそうだよな。和食店だってこれまで日本人相手にしていた店は全然客が入っていないし、一方タイ人相手の和食店は外から見る限りではほぼ満席で。そのあたりの明暗がくっきりしているみたいだし。
やっぱり外国人が入ってこないから、タイ人だけで回せる経済力は限られているのかな。富裕層がもっと金を落としていけばいいけれど、落とすには落とすで人手もいるだろうし、結局限界がある。
ひょっとしたら飲食店やバーなどはこれからが地獄かもしれないね。開いたら開いたで人件費だとか光熱費だとかランニングコストもかかるし。大変だ。